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STS-97での船内活動

  船内活動は宇宙で行なう船外活動以外の全ての作業の総称ですが、ここでは、国際宇宙ステーション(ISS)内で実施し、かつSTS-97のミッションに直接関わる作業についてのみ記述します。

  STS-97ミッション期間中の船内活動は、STS-97のクルーと国際宇宙ステーション(ISS)の滞在クルーが分担するものと、両者が協力して実施するものとがあります。 このミッションでは飛行4日目、6日目、8日目に合計3回の船外活動を行います。この間スペースシャトルとISS間のハッチは閉じられており、スペースシャトル内の気圧は0.7気圧、ISS側は1気圧に保たれています。3回目の船外活動終了後にシャトルの気圧をISS側と同じ1気圧にし、このとき初めてISS側のハッチを開きます。これによりこのミッション期間では初めて、シャトルとISS間でクルーの交流が可能となります。


船外活動実施前の船内活動(飛行3日目)
    
 STS-97のクルーの活動:

  • スペースシャトルが結合しているISSの与圧結合アダプタ-3(PMA-3)のハッチを開いてPMA-3に入室し内部に異常のないことを肉眼で確認する。
  • シャトルとPMA-3間に換気用のダクトを取り付ける。
  • ユニティの共通結合機構(CBM)断熱・保護カバーを取り外す。
  • PMA-3とユニティ間にアース線を取り付ける。
  • PMA-3に補給品(水のバッグ、IMAXカメラのフィルム、ラップトップコンピュータ等)を搬入する。
  • PMA-3のハッチを閉め、スペースシャトルに戻る。

 PMA-3に補給品をいれておくのは、万一シャトルがミッションの途中で帰還しなければならないような事態が発生したときに備え、重要なものをISS側に渡しておくためです。


船外活動実施期間中の船内活動(飛行8日目)
 
このときまでに2回の船外活動が実施され、Z1トラス上にP6トラスが取り付られ、ケーブルの敷設作業などが完了しています。

 ISS滞在クルーの活動:

  • ユニティとPMA-3間のハッチを開いてPMA-3に入室する。
  • ISSのクルーがPMA-3に入室し、STS-97のクルーが飛行3日目に搬入しておいた補給品をISSに搬入する。
  • P6トラスで発電された電力がISS全体に配電できるようにするため、ユニティ内の制御盤(パッチパネル)の接続を変更する。
  • PMA-3に通じるユニティのCBMハッチを閉じる。

船外活動終了後(飛行9日目)

 ISSとSTS-97のクルーの共同の活動:

  • PMA-3のハッチを開きISSに入室する。
  • 飛行3日目にオービタからPMA-3に搬入した補給品以外の残りを搬入する。
  • PMA-3のハッチを閉じる。
最終更新日:2000年 11月 28日

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