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NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#27
ジョンソン宇宙センター
2000年10月24日(火)午前6時(米国中部夏時間)
2000年10月24日(火)午後8時(日本時間)

 

船長のブライアン・ダフィーは、Crosby, Stills, Nash and Young の曲「Deja vu(デジャビュー)」で目覚めると、地上のフライトコントローラーに、クルーは皆今日すべきことは十分承知しており、早く地上でみんなに会いたい旨伝えました。

フロリダとカリフォルニアの悪天候のために、予定より2日も長く宇宙に留まることになったディスカバリー号は、今日午後地球に帰還しようとしています。ダフィー船長と、パイロットのパメラ・アン・メルロイ、ミッションスペシャリストのリロイ・チャオ、ビル・マッカーサー、ジェフ・ワイゾフ、マイケル・ロペズ-アレグリア、そしてNASDAの若田光一宇宙飛行士は、米国中部夏時間10月24日午前8時30分(日本時間10月24日午後10時30分)に地球への帰還の準備を開始する予定です。帰還は本日午後の予定で、ケネディ宇宙センターあるいはエドワーズ空軍基地のどちらかへ着陸することにしています。

フロリダの着陸予定地点は雲に覆われて雨が降っており、強風が続いているので、着陸は相変らず難しい状況です。しかし、天候の回復が著しければフロリダへ着陸する機会は1回あります。この場合は軌道離脱噴射を午後1時21分(同10月25日午前3時21分)に実施し、午後2時28分(同10月25日午前4時28分)に着陸することになります。これよりも1周回早く、200周目に帰還するケースは、クルーの作業スケジュールの都合ですでに除外されています。

米国の西海岸では、エドワーズ空軍基地の天候は回復に向かっており、ディスカバリー号の帰還の可能性は、十分あります。帰還時のフライトディレクターであるリロイ・ケインとそのチームは、今朝の天候を詳細に観測し、エドワーズ空軍基地への着陸に焦点をあてて、クルーの作業手順を調整する予定です。

本日は、エドワーズ空軍基地へ着陸する機会は2回ありますが、最初の機会では、インド洋、ちょうどマダガスカル島とケニア南部の上空を通過するとき、ディスカバリー号の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)により軌道離脱噴射を2時52分(同10月25日4時52分)に行うことになります。ディスカバリー号は、南太平洋、南回帰線の南側とオーストラリア東部の上空を飛行中に大気圏に突入し、太平洋上を飛行して、ハワイ諸島のはるか南方上空を通過して米国の西海岸に到達する予定です。ディスカバリー号は、サンタローザとサンタクルーズ諸島の南上空を通過してカリフォルニアの海岸線を横切り、ロスサンゼルス上空を通過して、エドワーズ空軍基地に向います。

エドワーズ空軍基地へ着陸する2回目の機会では、軌道離脱噴射は、午後4時29分(同10月25日午前6時29分)で、着陸は午後5時35分(同10月25日午前7時35分)の予定です。本日の着陸で、シャトルプログラム史上100番目、そして軌道上を飛行中のISSへの最初の滞在者に道を拓いたミッションが終了することになります。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-27.html
 

最終更新日:2000年 10月 24日

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