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NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#23
ジョンソン宇宙センター

2000年10月22日(日)正午(米国中部夏時間)
2000年10月23日(月)午前2時(日本時間)

ディスカバリー号の宇宙飛行士たちは、着陸地点の強風のためケネディ宇宙センターへの帰還が延期され、少なくともあと1日は宇宙に留まることになりました。

帰還時のフライトディレクターであるリロイ・ケイン氏は、シャトル着陸施設(SLF)に吹く横風の観測状況と、SLF周辺を実際に飛行し天候状況を観測・確認したNASA宇宙飛行士室室長のチャーリー・プリコート氏の報告を受け、本日の2回の着陸機会を延期することを決定しました。

高気圧が米国の東海岸に停滞しており、シャトル着陸施設付近での強風および低層雲や降雨が予想されるため、ケネディ宇宙センターの天候は、今後2日間は回復が期待できそうもありません。月曜日(同10月24日火曜日早朝)はケネディ宇宙センターか、米国西海岸の着陸地点であるエドワーズ空軍基地に着陸できる機会が2回あります。今後2日間のカリフォルニアの天候は回復が見込まれていますが、ケネディ宇宙センターの天候は現状維持か悪化が予想されています。

明日はフロリダへは2回、カリフォルニアへは3回の着陸機会があります。ケネディ宇宙センターへの2回目の着陸機会とエドワーズ空軍基地への最初の着陸機会は同じ周回ですが、6分の時間差があります。ケネディ宇宙センターへの最初の着陸機会の場合は、軌道離脱のためのディスカバリー号の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)の噴射を米国中部夏時間10月23日午後12時44分(日本時間10月24日午前2時44分)に実施し、午後1時51分(同10月24日午前3時51分)に着陸する予定です。2回目の着陸機会は、1周回後で、軌道離脱噴射を午後2時21分(同10月24日午前4時21分)に実施し、着陸は午後3時28分(同10月24日午前5時28分)となる予定です。

エドワーズ空軍基地への最初の着陸機会の場合は、軌道離脱噴射が午後2時18分(同10月24日午前4時18分)、着陸は午後3時22分(同10月23日午前5時22分)の予定です。2回目の機会の場合は軌道離脱噴射が午後3時51分(同10月24日午前5時51分)で、着陸は午後4時58分(同10月24日午前6時58分)となり、3回目で最後の機会の場合は軌道離脱噴射が午後5時28分(同10月24日午前7時28分)で、着陸は午後6時34分(同10月24日午前8時34分)となる予定です。

ディスカバリー号には複数の着陸機会がありますが、クルーは打上げ・帰還用スーツを着用したままでそれらすべての機会に対応することを要求されているわけではありません。地上関係者は夜を徹して帰還計画を策定し、両着陸地点で考えられているいくつかの着陸機会の中で、条件が最良の着陸機会を選択する方針です。

ディスカバリー号のクルーは午後9時(同10月24日午前11時)過ぎに就寝し、明日午前5時17分(同10月24日午後7時17分)に起床して、帰還の準備を再開する予定です。

この次のステータスレポートは10月22日午後7時(日本時間10月23日午前9時)に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-23.html
 

最終更新日:2000年 10月23 日

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