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NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#14
ジョンソン宇宙センター

2000年10月18日(水)午前05時30分(米国中部夏時間)
2000年10月18日(水)午後07時30分(日本時間)

ミッションスペシャリストのピーター(ジェフ)・ワイゾフとマイケル・ロペズ・アレグリアは、本日再びチームを組んで4回目、そして最後の船外活動を実施する予定です。この船外活動では、11月到着する最初の滞在クルーと今後の国際宇宙ステーション(ISS)組立て作業に備えた状態にISSを整備する予定です。

船外活動の責任者であるダリー・シャックが「デッキの片づけ(Clear the deck)」と名づけた作業の中で、ロペズ・アレグリアとワイゾフは、ロボット操縦者である若田宇宙飛行士の支援を得て、Z1トラスの把持機構(グラプル・フィクスチャー)を取外すとともに、12月に到着する太陽電池パドルのトラスを把持する結合機構の動作を確認し、2001年早々に到着予定の米国の実験棟であるデスティニーに電力を供給するするために使用されるケーブルトレイを展開する予定です。さらに、デスティニーの結合作業を支援するための手動結合機構(MBM)のラッチ機構の性能を試験する予定です。

また、時間があれば、船外活動クルーは、2つの安全手順を評価する予定です。すなわち、船外活動クルーのセイフティ・テザー(安全確保のためのフック付ベルト)が外れてしまった時にも、宇宙飛行士がISSやシャトルに戻れるように窒素ガスを推進力とする小型のバックパック(宇宙服の背中に取付ける小型の推進装置)の試験を行うことと、船外活動中に動けなくなった宇宙飛行士を救助するための技術を実地検証(デモンストレーション)することの2つです。

ロペズ-アレグリア、ワイゾフ、および若田宇宙飛行士はチームを組み、Z1ケーブルトレイを展開する予定です。この作業では、ロペズ-アレグリアがロボットアームに乗った状態でトレイをつかんでいる間に、ワイゾフが全部で4つのピンを外す予定です。そして、ロペズ-アレグリアが、Z1トラスからトレイを持ち上げます。ロペズ-アレグリアがトレイを完全に展開する位置まで動かし、トレイを手で所定の位置に保持している間に、ワイゾフがピンを取付け、その位置に固定する予定です。

ワイゾフは、ピストル型パワーツールを使用し、太陽電池パドル用の把持結合機構の留め金(ラッチ)を動作させる予定です。そのラッチを開けるためには、125回転以上まわす必要があります。ワイゾフは、ラッチを閉めたり、開けたりして、ラッチが正しく動作することを確かめた後、STS-97のクルーが12月にP6トラスの太陽電池パドルを取り付けられるよう、「カニのはさみ(The Claw)」と言う名で知られているRTAS把持ラッチを取付けに備えた状態にしておく予定です。ワイゾフはまた、Z1トラスの手動結合機構(MBM)の把持システムの動作も検証する予定です。このMBMの把持システムは、2001年早々のデスティニーの取付けの際に使用される予定です。

本日の船外活動の後、船長のブライアン・ダフィーダフィとパイロットのパメラ・アン・メルロイが、再びディスカバリー号の軌道姿勢制御(RCS)噴射装置を何度かパルス状に噴射し、最初の滞在クルーが11月初旬に到着するのに備えて、ゆっくりとISSの軌道をあげる予定です。

この次のステータスレポートは10月18日午後7時(日本時間10月19日午前9時)に発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-14.html


 

最終更新日:2000年 10月 18日

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