このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 
NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#09
ジョンソン宇宙センター

2000年10月15日(日)午後7時(米国中部夏時間)
2000年10月16日(月)午前9時(日本時間)


宇宙飛行士のリロイ・チャオとウイリアム(ビル)・マッカーサーが実施した本日の船外活動により、国際宇宙ステーション(ISS)の主要な構造要素(Z1トラス)がISSに電気的に接続され、重要な通信システム(Kuバンドアンテナ)の準備が整いました。引続き行われた夕方の記者会見で、フライトディレクターのチャック・ショウは、クルーたちは完璧に作業を行ったと語りました。

6時間28分にわたる船外活動で、マッカーサーとチャオはZ1トラスにあるヒーターと配線に電力を供給する10本の電気ケーブルを敷設し、2つの通信アンテナアセンブリを移設して(Kuバンド)アンテナを展開するとともに、将来の軌道上での組立作業で使用する船外活動用工具箱をZ1トラスに取付けました。船外活動は、米国中部夏時間10月15日午前9時27分(日本時間10月15日午後11時27分)に開始され、同15日午後3時55分(同16日午前5時55分)に終了しました。これはISS組立のための7番目の船外活動であり、米国の宇宙開発プログラム史上、米国人による90番目の船外活動となりました。

若田宇宙飛行士は再びロボットアームを操作して、2名の宇宙飛行士をディスカバリー号とISSの周りを移動させました。マッカーサーは、ほとんどの時間をロボットアームに乗った状態で長いケーブルの接続とその他の作業を行いました。船外活動の後半で、チャオはロボットアームの先端に乗った状態で大型のISS Kuバンドアンテナを手でつかみ、展開位置に設置しました。このシステムは、来年2月に起動される予定です。

2名の宇宙飛行士は、最初の1時間を船外活動用の工具と移動式の作業用足場(APFR)やテザー(工具等をつなぎ止めるフック付きベルト)などの支援機材の準備にあてました。準備が終ると、宇宙飛行士たちはユニティとZ1トラス間の最初の6本の電気ケーブルを敷設しました。最初のケーブルを取付けた後、マッカーサーとチャオは、Sバンドアンテナ(SASA)を打上げ時にZ1トラス上に取付けた位置から、仮置場所に移設しました。SASAは、11月に打上げる予定のSTS-97ミッションで、仮置場所から正規の位置に移動され、使用されます。SASAは、火曜日の3回目の船外活動で、2つの電力変換装置が取付けられる予定の位置に固定されて打上げられました。マッカーサーとチャオがKuバンドアンテナ(SGANT)を取付け、アンテナを展開するのに先立ち、2系統目の4本のケーブルが、敷設されました。Kuバンドのパラボラアンテナは、マッカーサーが固定ボルトを外してから、ロボットアームに乗った状態のチャオがZ1トラス上の打上げ時の固定位置から移動させました。また、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)内のPMA-3の支持構造に取付けられていた船外活動用工具箱1つをZ1ト ラスに移動させました。この工具箱は、将来の軌道上の組立作業で使用されます。

明日の船外活動では、この飛行の2番目の船外活動チームであるピーター(ジェフ)・ワイゾフとマイケル・ロペズ-アレグリアが、与圧結合機構(PMA-3)を取付ける作業を支援する予定です。このPMA-3には、スペースシャトル エンデバー号が12月初めにドッキングすることになります。また、この2名のクルーは、Z1トラスの最上部のラッチ(止めがね)を開放する予定です。このラッチには、次のエンデバー号のフライトで運ばれてくる大型の太陽電池パドルが取付けられる予定です。

宇宙飛行士たちは、同10月15日午後9時17分(同10月16日午前11時17分)に就寝し、同10月16日午前5時17分(同10月16日午後7時17分)に起床します。

この次のステータスレポートは同10月16日午前7時(同10月16日午後9時)に発行する予定です。
 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-09.html

最終更新日:2000年 10月16 日

JAXAトップページへサイトポリシー