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NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#08
ジョンソン宇宙センター

2000年10月15日(日)午前6時30分(米国中部夏時間)
2000年10月15日(日)午後8時30分(日本時間)

ディスカバリー号の2人のクルーは、国際宇宙ステーション(ISS)に取付けられたばかりの構成要素(Z1トラス)の外側での組立作業を、本日予定されている6時間半の船外活動で行う予定です。

ミッションスペシャリストのウイリアム・マッカーサーとリロイ・チャオは、Z1トラスに取付けられたヒーターや配線に(ISSから)電力を供給するためのケーブルを2セット敷設し、通信用アンテナを2つ移設して、さらに将来の組立作業で使用する工具箱を取付ける予定です。この船外活動は米国中部夏時間10月15日午前9時45分(日本時間10月15日午後11時45分)に開始する予定です。日本の若田宇宙飛行士は再びシャトルのロボットアームを操縦し、2人の宇宙飛行士を乗せてディスカバリー号のペイロードベイやISSの周囲を移動させる作業を行う予定です。

リロイ・チャオはEV1と呼ばれ、宇宙服の脚の部分につけた赤い帯状のマークで識別されます。ウイリアム・マッカーサーはEV2と呼ばれ、真っ白な宇宙服を着用します。2人は船外活動の最初の1時間にディスカバリー号のペイロードベイの中で工具を整えたり、船外活動用の足場やテザー(道具などをつなぎとめておくベルト)を用意するなどの準備作業を進める予定です。この準備作業が終ると、最初の作業として、ユニティとZ1トラスとの間に最初の6系統のアンビリカルケーブルを敷設する予定です。宇宙飛行士たちがこれから作業するコネクタが熱くならないように、ヒューストンとモスクワに待機しているISSのフライトコントローラは、RACUと呼ばれる2つのロシア-米国間電力変換器の電源を交互に落します。RACUはユニティ内の初期通信システムや船室内のファンなどに電力を供給するものです。RACU5は最初のケーブルを敷設するときに電力が落され、RACU6の電力を落す前に電源を投入します。このようにして船外活動の最中にユニティへの電力供給が途絶えることのないようにするわけです。

船外活動の後半でRACU5の電力が投入され、RACU6の電力が落されるとすぐに、2系統目の4本の電力ケーブルが敷設される予定です。

最初のケーブル敷設作業に引き続いてマッカーサーとチャオは、Sバンドアンテナ(SASA)を打上げ時にZ1トラス上に固定していた位置から移動し、仮の設置場所に取り付けます。この仮置場に設置されたアンテナは11月末に打上げが予定されているSTS-97ミッションで正規の場所に移設され使用される予定です。SASAは、火曜日に予定されている船外活動で取付ける2つのDDCU-HP(直流変圧器)の設置予定場所に取付けて、打上げられました。続いてマッカーサーとチャオはZ1トラスのKuバンドアンテナ(SGANT)のパラボラアンテナを展開する作業に取掛かります。マッカーサーがZ1トラスのパラボラアンテナの固定ボルトを開放すると、チャオがロボットアームの上に立って、打上げ時に取り付けられていた位置からパラボラアンテナを取り外します。温度の制約上、パラボラアンテナは、打上げ時の位置から取り外されてから1時間以内にアンテナのブーム(支持機構)に取付けなければなりません。

マッカーサーとチャオは、船外活動を終了してディスカバリー号のエアロックに戻る前に、ディスカバリー号のペイロードベイにあるPMA-3の支持機構に設置されている船外活動用工具箱(軌道上での将来の組立作業で使用するためのもの)をZ1トラスに移設する予定です。

この船外活動の間、2番目の船外活動チームのピーター(ジェフ)・ワイゾフとマイケル・ロペズ-アレグリアは、船内からマッカーサーとチャオへ作業の誘導や支援を行うと共に、ロボットアームの操縦者である若田宇宙飛行士の支援も行います。

船外活動終了後に、マッカーサー、チャオ、ワイゾフ、ロペズーアレグリアは宇宙服のサイズを調節し、バッテリーを充電して、連続して4日間行われるISS組立のための船外活動の2日目に備える予定です。

この次のステータスレポートは同10月15日午後7時(同10月16日午前9時)に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-08.html

 

最終更新日:2000年 10月15 日

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