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NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#06
ジョンソン宇宙センター

2000年10月14日(土)午前6時(米国中部夏時間)
2000年10月14日(土)午後8時(日本時間)

ディスカバリー号のクルーは、本日国際宇宙ステーション(ISS)に輸送した2つの構成要素の最初のひとつを取付ける予定です。これは、Z1トラスと呼ばれる構造体で、姿勢制御用のジャイロと通信機器を収納しており、将来、ISSに電力を供給する大型太陽電池パネルを取付けるための基礎構造物としての役割をはたすものです。

本日早朝、ヒューストンのISSのフライトコントローラは、Z1トラスの取付け準備のために、ユニティの共通結合機構の制御装置と電源を起動し、正常であることを確認しました。ディスカバリー号のロボットアームは、NASDAの若田宇宙飛行士とミッションスペシャリストのマイケル・ロペズ-アレグリアによって、米国中部夏時間10月14日午前7時37分(日本時間10月14日午後9時37分)に電源を入れる予定です。若田宇宙飛行士は、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)に置いてあるZ1トラスへロボットアームを移動し、同14日午前8時20分(同10月14日午後10時20分)ごろ、この箱状の構造物を把持する予定です。

トラスを固定している一連の把持ラッチ機構を開くよう指令が出された後、若田宇宙飛行士は、ゆっくりとペイロードベイからこのZ1トラスを持上げる予定です。トラスをしっかりとつかんで、ロボットアームを低い停止位置(Low hover)と呼ばれる位置まで動かし、ここで停止して共通結合機構の結合面(シール部)とデブリ保護用のペタルカバー全てが結合に備えて適切な位置にあることを最終的に確認する予定です。船長のブライアン・ダフィーは、Z1トラスが把持位置に移動している間に、ディスカバリー号をZ1トラス取付けのための適切な姿勢に変更します。4つの把持可能状態表示装置(Ready to latch indicator)の信号が確認されると、ディスカバリー号のクルーは最終的な把持指令を出し、同10月14日午前10時(同10月15日午前0時)過ぎにZ1トラスはISSに取付けられる予定です。

ラップトップコンピュータを用いて、パイロットのパメラ・アン・メルロイは、16本のボルトに対し、ユニティとZ1トラスとを締付けるよう指令を出します。締付けは4段階に分けて行われます。Z1トラスがこのボルトで確実に固定されると、若田宇宙飛行士はシャトルのロボットアームを開放して、ペイロードベイ沿いの固定位置に戻します。Z1トラスの最終的な配線接続作業と外部の艤装は、船外活動によって完了される予定です。船外活動は、宇宙飛行士のウイリアム(ビル)・マッカーサー、リロイ・チャオ、ピーター(ジェフ)・ワイゾフ、およびマイケル・ロペズ-アレグリアが担当します。同10月15日(同10月16日)に行われる、この飛行で4回計画されている船外活動の1回目では、マッカーサーとチャオが、電力ケーブルやSバンド通信アセンブリを接続すると共にKuバンドアンテナとその支持機構、および船外活動工具箱(左舷用の1個)を、Z1トラスに取付ける予定です。

Z1トラスの取付けが完了すると、宇宙飛行士たちはザーリャに入り、今月末に到着予定の最初のクルーのために機器や補給品を搬入する予定です。マッカーサーとチャオは、計画されている6時間の船外活動で使用するテザー(工具等をつなぎ止めておくためのフックのついたベルト)と工具をそろえたりして、ディスカバリーのミッドデッキを整える予定です。

次のステータスレポートは同10月14日午後7時(同10月15日午前9時)に発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-06.html

 

最終更新日:2000年 10月14日

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