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NASAステータスレポート

STS-92 NASAステータスレポート#03
ジョンソン宇宙センター

2000年10月12日(木)午後8時(米国中部夏時間)
2000年10月13日(金)午前10時(日本時間)

スペースシャトルディスカバリー号に搭乗した7人のクルーは、軌道上での最初の丸1日を、今後の活動に使用する機器の点検をして過ごしました。今後の活動としては金曜日の国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキング作業や、その後の数日間で外部トラスやシャトルとのドッキングポートをISSに取付ける作業などが予定されています。 
ディスカバリー号の通信システムのひとつに不具合があり、テレビでクルーの活動を見ることが出来ないかもしれないという問題はありますが、スペースシャトルの他の機器は正常に作動しています。米国中部夏時間10月12日午前9時(日本時間10月12日午後11時)頃、フライトコントローラーはディスカバリー号のKuバンドアンテナの通信システムの不具合に気付きました。このシステムはテレビ信号など大容量のデータの通信に使用されるもので、シャトルのペイロードベイ(貨物室)に収納されているパラボラアンテナもその一部です。不具合の原因は現在調査中ですが、この不具合により有用な情報の送受信ができなくなります。このKuバンドアンテナは昨日打上げ数時間後に起動したときは正常に作動していました。シャトルにはこの他にも通信システムがあり、これらは正常に作動しています。Kuバンドが使えないことでクルーの活動が影響されることはありませんが、今後の活動をテレビで中継することが著しく困難になることが考えられます。

コマンダーのブライアン・ダフィーとパイロットのパメラ・アン・メルロイは、本日スペースシャトルのエンジンの噴射を2回行い、ISSに近づく割合の調節を行いました。これによりディスカバリー号はISSの後方約1680マイル(約2700km)付近にあり、毎周回ごとに201マイルの割合でISSに近づいています。今後数回にわたりエンジンを噴射してISSに近づき、最後にダフィー船長が手動操作でディスカバリー号を同10月13日午後12時45分(同10月14日午前2時45分)にISSにドッキングさせる予定です。同10月13日午前9時9分(同10月13日午後11時9分)にディスカバリー号がISSの後方約9マイル(約14km)の地点に到達した頃に、最終軌道調整(TIバーン)を実施して、ランデブーの最後の段階に入る予定です。

また本日は、日本の若田宇宙飛行士がロボットアームの電源を入れて、ペイロードベイを点検しながらアームの動作状況を確認し、全てが正常であることを確認しました。この作業はシャトルの上部デッキ(フライトデッキ)で行われました。また、宇宙飛行士のリロイ・チャオ、ピーター・ワイゾフ、マイケル・ロペス-アレグリアは下部デッキ(ミッドデッキ)で、4回の実施が計画されている船外活動で着用する宇宙服の点検を行いました。これにより全ての宇宙服と機器は正常であることが確認されました。宇宙飛行士のウイリアム・マッカーサは日曜日に開始が予定されている船外活動に、チャオ、ワイゾフ、ロペス-アレグリアとともに参加する予定です。この船外活動により、宇宙ステーションへの新しい構成要素の結合が完了する予定です。

クルーは同10月12日午後9時17分(同10月13日午前11時17分)に就寝し、同10月13日午前4時17分(同10月13日午後6時17分)に起床して、軌道上での3日目の活動を開始する予定です。ディスカバリー号は遠地点高度235マイル(約378km)、近地点高度188マイル(約302km)の軌道を周回しています。

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts92/STS-92-03.html

 

最終更新日:2000年 10月13日

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