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ミッションの内容

ミッション概要 打上げ計画
2Rミッションで行う作業 ISS滞在クルーの生活

ミッション概要

2Rフライト時のISS

ソユーズTM宇宙船

ISSとソユーズTM宇宙船とのドッキングイメージ
Real Video [22sec]
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 モスクワ時間の10月31日午前10時53分(日本時間10月31日午後4時53分)に、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から3人の宇宙飛行士が搭乗するソユーズTM宇宙船が打ち上げられ、2日後に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングを行い、ISSへの滞在を開始します。
 ロシア人2人とアメリカ人1人の計3名が滞在し、この3名は、Expedition 1 Crew(第1次長期滞在クルー)と呼ばれています。
 クルーは、ISSコマンダーのビル・シェパード(アメリカの宇宙飛行士)、ソユーズ・コマンダーであるユーリー・ギドゼンコ(ロシアの宇宙飛行士)、フライトエンジニアであるセルゲイ・クリカレフ(ロシアの宇宙飛行士)の3名です。セルゲイ・クリカレフは、1998年12月のスペースシャトルによる最初のISS組立ミッションSTS-88のメンバーとしてISSに飛行しています。
 このミッションのために1996年の末から(注:当初の予定では、1998年に打ち上げられることになっていました)ロシアの星の街とアメリカに交互に滞在して訓練を行っています。この3人は全員ベテランの宇宙飛行士です。

 第1次長期滞在クルーの滞在中には、3回のスペースシャトルによる組立ミッションが行われ、彼ら3名も組み立て作業を支援する予定です。彼らの滞在中には2000年11月の米国の最初の太陽電池パドルの取付け(4Aフライト)と、2001年2月のアメリカの宇宙実験室「デステニィー(「運命」を意味する)」の取付け(5Aフライト)、そして、2001年3月のイタリアが製造した「レオナルド」多目的補給モジュールによるデステニィへの機器の運搬(5A.1フライト)が行われます。この5A.1フライトで第2次長期滞在クルー(3名)と交代する予定です。

 なお、最初のクルーが乗ってきたソユーズ宇宙船は、ISSにドッキングしたままにされ、クルーの地球への緊急帰還に使われます。ISSに取り付けられたソユーズ宇宙船は、クルーの緊急帰還機能を維持するため、約6ヶ月おきに新しい宇宙船と交換されます。
打上げ計画
フライト番号2R
打上げ日時2000年10月31日午前10時53分(モスクワ時間)
2000年10月31日午後 4時53分(日本時間)
射 場カザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地
搭乗員3名
使用ロケットソユーズロケット
軌道高度投入時:約190~200km ドッキング高度:約380km
軌道傾斜角51.6度
ISSとのドッキング打ち上げの2日後にズヴェズダの後部にドッキング予定
帰還予定2001年3月1日STS-102(5A.1フライト)でケネディ宇宙センターに帰還予定
宇宙滞在期間117日間(ISS滞在115日間)予定
搭載ペイロードソユーズTM204宇宙船
(ザーリャ用ケーブル、ビデオカメラとアクセサリ、クルー線量計、など)


2Rミッションで行う作業
 第1次長期滞在クルーの滞在期間中に行われる作業を第1次長期滞在クルーの作業予定(主要イベント)に示します。
 ISSとドッキングした日は、まず、ズヴェズダ内の照明を点灯させ、コンピュータの設定、食事ができるように調理設備の準備、トイレを使用可能な状態にするなどを行います。
 最初の1,2週間で行う主要作業は、以下の通りです。
  • ISS内のLANの構築、ラップトップコンピュータの設定
  • エレクトロン(酸素発生装置)の起動
  • 二酸化炭素除去システムの起動
  • 水処理システムの起動
  • TV、音声システムの設定
  • トレッドミル(エクササイズ機器)の点検
  • 船外活動システム(エアロック、宇宙服など)の点検
  • その他
 第1次長期滞在クルーは、滞在期間中に1回の船外活動を行う予定です。この船外活動は、ズヴェズダの前方にあるトランスファー・コンパートメント(移送区画)という球状の区画を減圧してこの中で作業を行います。このために、移送区画の円錐部分をエアロック代わりにして作業区画から移送区画へ移動します。この船外活動では、移送区画の下側にあるドッキング・コーンを取り外す作業を減圧状態の船内で行います。この作業では実際に宇宙空間には出ませんが、宇宙空間と同じ減圧環境で行う作業をインターナルEVAと呼びます。

ズヴェズダモジュール外観


 第1次長期滞在クルーの作業予定(主要イベント)で示した作業以外に、プログレス補給船が到着すると、プログレス補給船からISSへの荷下ろしの作業を行います。また、4Pのプログレス補給船の打上げ前には、ズヴェズダ後方のドッキングポートをプログレス用に空けるため、3人のクルーによりソユーズ宇宙船をザーリャ下側のドッキングポートへ移動する予定です。

第1次長期滞在クルーの作業予定(主要イベント)




ISS滞在クルーの生活
 ISS滞在クルーの1日を下に示します。自由時間には、読書や音楽(CD)、ビデオなどで楽しんだり、友人たちと電子メールをやり取りすることができます。また、第2次、第3次長期滞在クルーの頃には、軌道上からインターネットにアクセスできるようになる予定です。

第1次長期滞在クルーの1日(標準ケース)
時間(日本時間)作業内容
午後3時00分-
(モスクワ標準時の午前9時)
起床、システムの点検、朝食、身の回りの整理
午後4時30分-作業準備、電子メール・ニュース・スケジュールのチェック
午後5時00分-ミッション管制センタ(MCC)とのディリー・プランニング会議
午後5時15分-作業の開始 (8時間の労働)(2時間のエクササイズ(運動)、昼食を含む)
午前3時15分-作業終了、電子メールの確認、翌日のプランのレビュー
午前4時15分-MCCとの作業終了後の交信
午前4時30分-翌日の作業準備、システムチェック、夕食、身の回りの整理
午前6時30分-
(モスクワ標準時の午前0時30分)
就寝

注:ISS滞在クルーは、1日8時間の労働を行う。
日曜日は休みで、土曜日もほとんど休みとなる。
休日も含めて、毎日2時間のエクササイズ(運動)が義務付けられている。



最終更新日:2001年 1月 26日

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