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STS-101ステータスレポート-21 2000年5月 29日(月)午前 2時00分(米国中部夏時間) 2000年5月 29日(月)午後 4時00分(日本時間) アトランティス号は今朝夜明け前のケネディ宇宙センターに影のように滑り込んで着陸し、国際宇宙ステーション(ISS)の改修と補給を目的とした飛行を終了しました。 コマンダー(船長)のジェームス・ハルセルはアトランティス号を操縦してフロリダの宇宙空港に米国中部夏時間5月29日午前1時20分(日本時間5月29日午後3時20分)に夜間の着陸を行い、4,076,000マイル(約6,558,300km)に及んだ、本年2回目のスペースシャトルの飛行を終えました。これはシャトル計画史上14回目の夜間の着陸であり、ケネディ宇宙センターへの連続22回目の着陸でもあります。ハルセルはアトランティス号のフライトデッキにパイロットのスコット・ホロウィッツ、フライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムス、それにミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のメアリー・エレン・ウェーバーとともに着席しました。スーザン・ヘルムズ、ジェイムス・ヴォス、そしてユーリー・ウサチェフはミッドデッキに着席しました。 フライト・ディレクターのジョン・シャノン氏はケネディ宇宙センターの3マイル(約4800m)の長さの滑走路における横風は穏やかで安定しているものと判断し、予定どおりの帰還を許可しました。この許可によりアトランティス号は地球に戻ってきました。5月29日午前0時12分(同5月29日午後2時12分)にハルセルはシャトルのエンジンを噴射してブレーキをかけ、アトランティス号は軌道から離れて高速で降下を開始しました。アトランティス号はメキシコの南部、メキシコ湾、フロリダのサラソタ、フォートマイヤーを経由してケネディ宇宙センターに戻ってきました。アトランティス号は着陸の数分前、音速より速度が低くなったとき、中央フロリダの夜明け前の静寂を2回のソニックブーム(衝撃波による爆発音)で破り、自己の帰還を告げました。 軌道上には機能を向上した電気システムや新しいファン、フィルター、消火器、煙感知器、通信システムなどで刷新されたISSが残されています。ISS飛行管制官たちはISSの状態は完璧だと報告しています。ISSは高度約238マイル(約383km)の軌道を周回しており、次の構成要素が到着するのを待っています。次の構成要素はロシアのサービス・モジュール「ズヴェズダ」で、7月にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、改良されたプロトンロケットにより打上げられる予定です。ISSはズヴェズダが軌道に投入されてから約2週間後に自動的にランデブしドッキングする予定です。 アトランティス号はこの後すぐに、9月初めに予定されている次のシャトル飛行に備えて整備に入ります。次の飛行では、別のクルーを載せて再びISSに向かい、新しく到着したサービス・モジュールに機材を取付けたり補給をしたりする予定です。この次回の飛行となるSTS-106はベテランのコマンダー、テリー・ウィルカット氏が指揮をとる予定です。 STS-101の宇宙飛行士たちはメモリアルデイ(米国の祝日)を家族とともにフロリダで過し、翌火曜日の午後1時30分頃ヒューストンに戻り、ジョンソン宇宙センター近くのエリントン空港での歓迎式典に臨む予定です。この式典には、ジョンソン宇宙センターの職員や家族が招待されています。
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