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STS-101ステータスレポート

STS-101ステータスレポート-13
2000年5月 25日(木)午前 6時30分(米国中部夏時間)
2000年5月 25日(木)午後 8時30分(日本時間)

 宇宙での7日目も終りに近づいた今朝アトランティス号の宇宙飛行士たちは、予定していた装置の取付けなどの国際宇宙ステーション(ISS)のメンテナンス作業を、ほとんど終了しました。

 水曜日夜、スーザン・ヘルムズ、ジェイムス・ヴォス、ユーリー・ウサチェフの3人の宇宙飛行士はザーリャ・モジュールへの4番目で最後の新しいバッテリの取付け作業を完了しました。ロシアのISS管制官たちは新しく取付けた2基のバッテリの充電を完了し、両方とも良好に作動しています。3番目の新しいバッテリは充電作業の最初の方で明らかに異常なデータが見られましたが、現在は20時間かかる充電作業が進行しています。この点についてはその後の調査結果から管制官たちは、異常な情報は地上での通信上の問題によるものでバッテリは良好に作動している、と判断しています。4番目の新しいバッテリの充電作業は本日遅くに開始され、アトランティス号が金曜日に国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングを解除するまでには完了する予定です。

 さらにヴォスとジェフリー・ウィリアムズは新しい保管区画をいくつかザーリャ・モジュール内のパネルの後ろ側に取付けました。またヘルムズとウサチェフは新しいテレメトリシステムをザーリャ・モジュール内に取付けました。これはISSが地上と通信不可能な期間にISSのデータを蓄えておく記録装置で、運用寿命が尽きかかっていた記録装置の1台と交換されたものです。

 コマンダー(船長)のジェームス・ハルセルとパイロットのスコット・ホロウィッツはアトランティス号の軌道制御エンジンを噴射して、ISSの軌道高度を上昇させるために3回予定されている制御のうちの2回目の制御を実施しました。軌道制御エンジンを約1時間に断続的に27回噴射し、ISSは平均約9マイル(約14.5km)高い軌道に投入されました。3回目で最後の軌道上昇制御は今夜予定されており、ISSの軌道はアトランティス号とドッキングしたときよりも約27マイル(約43.4km)高くなる予定です。この軌道はISSの居住区画を7月にロシアが打上げるのを待受けるのに最適な軌道となります。

 クルーは最初のISS滞在クルーが使用するための、裁縫キットから衣類まで、1トン以上の物資をISSに搬入しました。今朝搬入したものとしてはエルゴメーター(自転車こぎ機)、12ガロン(45.4リットル)の飲料水の容器4個などがあります。今夜クルーは、アトランティス号が出発するまでに合計3000ポンド(1350kg)以上の物資をISSへ搬入する作業を、予定どおり終了します。ハルセルとホロウィッツそれにメアリー・エレン・ウェーバーは短い休憩をとって、米国中部夏時間5月25日午後9時11分(日本時間5月26日午前11時11分)からCBSニュース、フォックスニュース、ロサンジェルスのシュレブポートのKTBS-TVのインタビューを受ける予定です。

 クルーは米国中部夏時間5月25日午前7時11分(同5月25日午後9時11分)に就寝し、5月25日午後3時11分(同5月26日午前5時11分)に起床、8日目の作業を開始する予定です。アトランティス号は米国中部夏時間5月26日(金)午後6時7分(同5月27日(土)午前8時7分)にISSとのドッキングを解除し、5月29日(月)午前1時18分(同5月29日(月)午後3時18分)にケネディ宇宙センターに着陸する予定です。

 アトランティス号とISSは高度約225マイル(約362km)の軌道にあり、地球を91分で1周しています。この次のステータスレポートは米国中部夏時間5月25日午後7時(同5月26日午前9時)に発行する予定です。




最終更新日:2000年 5月 26日

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