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STS-101ステータスレポート-11 2000年5月 24日(水)午前 6時00分(米国中部夏時間) 2000年5月 24日(金)午後 8時00分(日本時間) 本日、アトランティス号の宇宙飛行士たちは、煙感知器を交換するといった簡単なメンテナンスから、国際宇宙ステーション(ISS)の高度を上昇させる作業まで、いくつもの作業を余裕をもってこなしました。 コマンダー(船長)のジェイムス・ハルセルとパイロットのスコット・ホロウィッツは火曜日の夜、アトランティス号の軌道制御用ジェットを27回噴射し、35トンあるISSの軌道をゆっくりと約10マイル(約16km)上昇させました。同じ作業を今夜と木曜日にも実施してISSの軌道を合計約27マイル(約43.4km)上昇させ、金曜日にアトランティス号がドッキングを解除するときには平均高度が233マイル(約374.9km)の軌道になっているようにしておく予定です。 このミッションでは、ほとんどの作業が予定より先に進んでいます。ザーリャ・モジュールではスーザン・ヘルムズ、ユーリー・ウサチェフ両宇宙飛行士が3つ目の新しいバッテリの取付けを完了しました。4つ目のバッテリは今夜取付ける予定です。ところでモスクワのステーション管制官たちは、昨日取付けた2つのバッテリのうち最初の方の充電を完了し、バッテリは良好に作動しています。バッテリの充電と取付け作業を同時に実施することができないという予想外の作業の競合により、2番目のバッテリの充電は今朝早く約1時間半中断しましたが、現在は特に問題なく充電が行われています。管制官たちは新しく取付けたバッテリの状態は良好であると判断しています。今夜最後のバッテリ交換が予定されていますので、同じ様な問題が発生しないように作業手順を改訂することにしています。 また、クルーはザーリャ・モジュールの古くなった煙感知器10個と4個の冷却ファンも新品と交換しました。さらに、ザーリャ・モジュールのコンピュータに新たに配線を追加しました。この配線の追加によりこのコンピュータは米国製の予備のISS通信システム経由でも電源のオン・オフができるようになります。このような作業を行うのと並行して、クルーは将来の搭乗員が使用する運動用具やプリンターなどをISSに搬入しました。これまでに1200ポンド(約540kg)を優に越える物資がアトランティス号からISSに移されました。 今夜ヘルムズとウサチェフ両宇宙飛行士は、最後の4個目の新しいバッテリの取付け作業を行います。その後でコマンダーのハルセルとパイロットのホロウィッツは、ISSの軌道高度を上昇させるために3回予定されているアトランティス号のジェット噴射の2回目を実施します。これが終了するとクルーはアトランティス号から物資を移動してISSに搬入する作業に戻ります。米国中部夏時間5月24日午後10時21分(日本時間5月25日午後0時21分)にクルーは一休みして、ABCラジオニュース、オレゴン州ポートランドのKOIN-TV、そして住宅都市開発省の教育グループなどのインタビューを受ける予定です。 ISSは遠地点高度219マイル(約352km)近地点高度212マイル(約341km)の軌道にあり、地球を91分で1周しています。この次のステータスレポートは米国中部夏時間5月24日午後7時頃に発行する予定です。
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