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STS-101ステータスレポート-09 2000年5月 23日(火)午前 6時00分(米国中部夏時間) 2000年5月 23日(火)午後 8時00分(日本時間) アトランティス号のクルーは国際宇宙ステーション(ISS)に昨夜初めて入室しました。メンテナンス作業は予定よりも前倒しで進んでおり、35トンもあるISSは快適かつ清潔で、全般に良好な状態にあります。 先ず、スーザン・ヘルムズとユーリー・ウサチェフ両宇宙飛行士が米国中部夏時間5月22日午後7時3分(日本時間5月23日午前9時3分)に5つあるハッチの内、最初のハッチを開いてISSに入りました。次にふたりはユニティ・モジュールに入るハッチを30分後に開き、ここでジェイムス・ヴォス宇宙飛行士が合流しました。このヴォス、ヘルムズ、ウサチェフの3名は第2次長期滞在クルーとして来年、4ヶ月以上にわたりISSで生活する予定です。ヘルムズとウサチェフは次に午後7時53分(同5月23日午前9時53分)にザーリャ・モジュールに入り、午後7時58分(同午前9時58分)にザーリャの主要区画に入るハッチを開きました。クルーはザーリャに入室すると直ちにISS内に空調用のダクトを設置する作業に取掛かりました。これは昨年のミッションの際に報告された空気がよどむという状況を避けるための、空気循環を改善する作業です。前回のミッション、1999年5月のSTS-96の際に指摘された点を反映して空調ダクトの配置場所を今回改善した結果、クルーからは空気の循環に関する問題点は報告されていません。 予定より先行するペースでヘルムズとウサチェフはザーリャ・モジュールの6基あるバッテリの内の2基とこれに付随する充電制御装置を交換しました。残りの2基の新しいバッテリはこのあとの2日間で交換される予定です。今朝モスクワのISS管制官たちは、交換したばかりの新しい2基のバッテリの充電を開始しましたが、これまでのところ良好に作動しています。クルーはまた古くなったザーリャ・モジュールの3個の消火器を新しいものと交換しました。ユニティ・モジュールではパイロットのスコット・ホロウィッツとミッションスペシャリストのジェイムス・ヴォスが米国製の通信システムの電力分配器を交換しました。またISS内の結露やカビの状況を検査しましたが、全て清潔で乾燥した状態でした。 アトランティス号内ではミッションスペシャリストのメアリー・エレン・ウェーバーが、今夜から開始する予定の、1トンを上回る補給品のISSへの搬入準備を行いました。補給品は裁縫キット、ゴミ箱、運動用の自転車こぎ機、IMAXフィルム・カメラなど多岐にわたります。また、飲料水の容器に水を注入する作業を開始しました。水の容器は将来のISS滞在クルーのためにISSに残しておきます。 クルーは米国中部夏時間5月23日午前7時41分(同5月23日午後9時41分)に就寝し、午後3時41分(同5月24日午前5時41分)に起床して宇宙での6日目を開始する予定です。今夜、コマンダーのジェームス・ハルセルはアトランティス号の軌道制御用エンジンを、1時間に27回断続的に噴射してISSの平均高度を約9マイル(約14.5km)上昇させる予定です。同じ作業を後日あと2回実施して、ISSの平均高度を合計約27マイル(約43.4km)上昇させる予定です。これにより、ISSは7月に打上げる予定のロシアの居住区画ズヴェズダとランデブするのに最適な軌道に投入されることになります。 ISSは遠地点高度208マイル(約335km)近地点高度204マイル(328km)の軌道を91分で周回しています。この次のステータスレポートは米国中部夏時間5月23日午後7時(同5月24日午前9時)に発行する予定です。
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