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STS-101ステータスレポート-08 2000年5月 22日(月)午後 7時00分(米国中部夏時間) 2000年5月 23日(火)午前 9時00分(日本時間) アトランティス号の7名のクルーは米国中部夏時間5月22日午後4時(日本時間5月23日午前6時)に起床し、宇宙での5日目の活動を開始しました。現在は本日行う作業の準備を行っています。本日は国際宇宙ステーション(ISS)に入室しメンテナンス作業や将来のISSの滞在クルーのための補給品の搬入等を行います。本日の目覚めの曲(ウェイクアップコール)はレイ・ブキャナンの「ホーンティッド ハウス」でした。「今日私は新しい家に引越した」という歌詞で始る曲で、今年の後半には宇宙飛行士の新しい家となる予定のISSに入室するSTS-101のクルーに捧げられたものです。 コマンダーのジェームス・ハルセル達クルーは、アトランティス号とステーションの間のいく種類ものハッチの開放作業を開始しています。これは終了までに約2時間かかる作業です。ISSの各部に入室するハッチは合計5つあります。最初に開くハッチはスペースシャトルのドッキング機構とユニティモジュールを結合している与圧結合アダプター2(PMA-2)のハッチです。次はユニティの入口のハッチ。3番目は与圧結合アダプター1(PMA-1)のハッチでユニティの反対側についています。次はザーリャに入室するためのハッチで、最後の5番目に開くのはザーリャの機器カーゴ区画(注:ザーリャの主要区画)へ入るためのハッチです。 最初にISSに入室するのはミッションスペシャリストのユーリ・ウサチェフとスーザン・ヘルムズで、二人は将来の宇宙での家をざっと下見します。ウサチェフとヘルムズそれにもう1人のSTS-101のクルーのジェイムス・ヴォスは、第2次ISS遠征クルーとしてISSに滞在する予定です。 ISSに入室すると先ずユニティとザーリャ内の空気のサンプルを集め、アトランティス号のサンプルと比較します。また空気循環の速度を測定し、二酸化炭素濃度を検査します。これらの作業が終ると工具を取出しザーリャ内の空気循環の改善を図るため、エアダクトの改修作業に取掛かります。ダクトの一部の配置を変更し、補強し、必要な部分に防音マフラーを取付け、そしてザーリャの汚染物除去フィルターとユニティの活性炭フィルターを交換します。 空気の循環が十分に改善されたことが確認できたら、次はメンテナンス作業と荷物の搬入に取掛かります。今夜の主要な作業は2基のバッテリの取替えです。ザーリャの6基ある「800A」バッテリの内、少なくとも2基の性能に問題があったので、STS-101がドッキングしている間に4基のバッテリを交換することになりました。3番目のバッテリは明日、4番目は水曜日に交換する予定です。 1基が163ポンド(約73kg)もあるNo.1、2、3、5の性能に疑いがある、4基のバッテリ、34ポンド(約15kg)の電流変換器3基、それに10ポンド(約4.5kg)の電流変換器制御部2つが交換作業の対象となる予定です。ISSのバッテリはISSに太陽光が当っている昼間にエネルギーを蓄積し、太陽光の当らない夜間に電力を供給するという働きをします。 バッテリの交換手順は打上げ前の訓練中にNASAとロシアの訓練施設を使って十分に検討されてきたものです。ISSの6基のバッテリの内、少なくとも4基は常に電力系統に接続されており、ISSの各システムで利用されています。 バッテリの交換作業の他にも、設計寿命に達した3個の消火器の交換、10個の煙感知器や4個の冷却ファンの交換などの作業も計画されています。 アトランティス号もISSも、ミッションの活動に影響するような問題はありません。現在は遠地点高度209マイル(約336km)近地点高度203マイル(約327km)の軌道を91分で周回しています。 この次のステータスレポートは米国中部夏時間5月23日午前5時ころに発行する予定です。
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