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STS-101ステータスレポート

STS-101ステータスレポート-03
2000年5月 20日(土)午前 7時00分(米国中部夏時間)
2000年5月 20日(土)午後 9時00分(日本時間)

 本日はアトランティス号のクルーはこれから実施する作業の準備を順調に進めました。すなわち今夜行われる国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキング、日曜日の夜遅く行われる船外活動、月曜日の夜から行われる1トン以上の装置等の搬入作業の準備です。

 コマンダーのジェームス・ハルセルとパイロットは今夜予定されているISSとのランデブとそれに続くドッキングに使用する航行装置と飛行制御装置の試験を行いました。また定期的にアトランティス号のエンジンを噴射させてISSに接近していく速度を調節しました。アトランティス号は現在ISSの430マイル(692km)後方にあり、地球を1周する度に30マイル(48km)づつその距離を縮めています。クルーが睡眠中もこの状態で接近していきます。

 金曜日の夜、アトランティス号の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)の2基の大型エンジンを噴射させた際、左側のOMSの2個ある燃料バルブの内1個がうまく閉じていないという表示がありました。バックアップのバルブは正常に作動したため、このエンジンの状態は良好です。しかし用心のため、この左側のエンジンは今後軌道離脱までは使用しないこととしました。そのバルブが本当に正常に作動しなかったのかセンサの誤作動による表示のせいであったのかは現在調査中です。右側のOMSだけでもランデブのための大きな噴射に対応できるので、ミッションへの影響はありません。

 ジェフリー・ウリアムズとジェイムス・ヴォス両宇宙飛行士は自分たちが船外活動で使用する宇宙服や道具類をチェックし、結果は良好でした。ウイリアムズ宇宙飛行士用、ヴォス宇宙飛行士用、そしてスペアの1着と計3着の宇宙服をアトランティス号内でチェックしました。二人はチェックをホロウィッツ宇宙飛行士に手伝ってもらいました。ホロウィッツは船内から船外活動を指揮することになっています。その後メアリー・エレン・ウェーバー宇宙飛行士はシャトルのロボットアームをテストし、結果は良好でした。ウェーバー宇宙飛行士は船外活動中にウィリアムズとボス両宇宙飛行士がアトランティス号とISSの間を移動するのを、ロボットアームを操作して支援します。ウェーバー宇宙飛行士は今朝ロボットアームを所定の位置から取出してシャトルのペイロードベイをテレビカメラで検査するのに使用しました。その後アトランティス号をISSに固定するために使用するドッキングシステムの電源を投入し、ドッキングリングを伸展しました。このリングの固定機構はシャトルがISSに接触する際にISSに引っかけ、それからリングを引込んでシャトルとISSをしっかりと固定します。

 クルーは米国中部時間5月20日午前8時11分(日本時間5月20日午後10時11分)に就寝し、同日午後4時11分(同5月21日午前6時11分)に起床する予定です。午後8時39分(同5月21日午前10時39分)、アトランティス号がISSを後方50,000フィート(15km)から追いかけているころ、ハルセル宇宙飛行士がシャトルのエンジンを噴射してランデブの最終段階に入ります。米国中部時間5月20日午後10時前(同5月21日正午前)、アトランティス号がISSの下方約800m付近に到達したころ、ハルセル宇宙飛行士は手動制御による接近方法に切替えます。そして午後10時39分(同午後0時39分)にISSから170フィート(約51m)のところに到達します。ドッキングは11時31(同午後1時39分)頃の予定です。アトランティス号は遠地点204マイル(328km)近地点199マイル(320km)の軌道にあり、地球を90分で周回しています。




最終更新日:2000年 5月 22日

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