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ミッション概要


ペイロードベイ(貨物室)イメージ
 スペースシャトルSTS-96ミッション(2A.1)は、国際宇宙ステーション(ISS)建設の3回目のフライトです。
 このミッションでは、ISSとドッキングを行い、ISSへ補給物資を搬入しました。また、今後のISSの船外活動で使用する米国製とロシア製の2つのクレーンを、船外活動(EVA)によりISSの外壁に取り付けました。

補給物資
 補給物資とは、コンピュータ、プリンター、カメラ、メインテナンス用の工具や部品、滞在クルーが今後使用する予定の衣類などであり、総重量は約2トンにもなります。これらの補給物資は、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に設置されたスペースハブ内に収納して運ばれ、ISSとランデブドッキングをした後に、宇宙飛行士の手によりザーリャに運び込まれました。

EVAクレーン

スペースハブ
ダブルモジュール

ICC

アメリカ製クレーン

ロシア製クレーン
(今回は左側の台座部が
取り付けられた)
運搬装置(ICC)に取り付けられたアメリカ製のEVAクレーン(OTD) ICCに取り付けられたロシア製のEVAクレーン台座部
 アメリカ製とロシア製の2つのクレーンは、スペースハブ社が開発したICC(Integrated Cargo Carrier)と呼ばれる曝露機器を輸送するための板状の運搬装置に取り付けられて打ち上げられ、EVAによりアメリカのクレーンはユニティの一端に取り付けられているPMA-1の外壁に、ロシアのクレーンはザーリャと結合しているPMA-2の外壁にそれぞれ取り付けられました。

 アメリカ製のEVAクレーンは、OTD(ORU Transfer Device)と呼ばれており、1997年秋のSTS-87で土井宇宙飛行士が船外活動で操作試験をしたものの実用型です。

 ロシア製のEVAクレーンは、ミールで使われているのと同様の物であり、機器だけでなく宇宙飛行士を載せて離れた場所へ橋渡しをすることもできます。このクレーンは、2A.1と2A.2の2回の飛行に分けて運搬されます。

打上げ実績
打上げ日時 1999年 5月27日 6:49:42 a.m.(米国東部夏時間)
1999年 5月27日 7:49:42 p.m.(日本時間) 
射 場 フロリダ州ケネディ宇宙センター(KSC)39B発射台
フライト期間 10日
搭乗員/作業体制 7名/1シフト
オービタ ディスカバリー(26回目の飛行)
軌道高度 投入軌道:約320km (173 nautical miles)
ISSとのランデブ高度:約379km (205 nautical miles)
軌道傾斜角 51.6度
帰還日時 1999年 6月 6日 2:03:39 a.m.(米国東部夏時間)
1999年 6月 6日 3:03:39 p.m.(日本時間) 
帰還場所 フロリダ州ケネディ宇宙センター(KSC)
搭載ペイロード ISS補給 スペースハブ・ダブルモジュール(与圧補給品)
ICC(Integrated Cargo Carrier) (曝露補給品)
ISS以外の
ペイロード
STARSHINE(学生教育用の小型衛星)
SVF(シャトル振動力実験)
IVHM(シャトル機体の統合モニタリング)
ISSとのドッキング
/ドッキング解除
ドッキング 1999年 5月29日 0:24 a.m.(米国東部夏時間)
1999年 5月29日 1:24 p.m.(日本時間)
ドッキング解除 1999年 6月 3 日 6:39 p.m.(米国東部夏時間)
1999年 6月 4 日 7:39 a.m.(日本時間)


最終更新日:1999年 6月30日

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