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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #14
1998年12月 9日(水)午後 2時00分(米国中部標準時間)
1998年12月10日(木)午前 5時00分(日本時間)

 昨日半日の休息を楽しんだエンデバー号のクルーは、米国中部時間9日午前10時36分(日本時間10日午前1時36分)に起床し、第2回目の船外活動の準備を開始しました。ウェイクアップコール曲はミッションスペシャリスト、ジム・ニューマンへ、奥さんのメリー・リーさんから送られた「バスタブに漂って(Floating in the Bathtub)」でした。

 ジム・ニューマンとジェリー・ロスによる本日の6時間半の船外活動は米国中部時間午後3時(日本時間10日午前6時)頃に開始する予定ですが、エアロックの減圧が予定より早く完了すれば、早めに開始するかも知れません。ロスとニューマンは、S-バンド初期通信システムの一部である2つの箱形のアンテナを、ユニティの外壁に取付けます。これらのアンテナにより米国のフライト・コントローラーは、ユニティの各システムをモニタすることができるようになります。その他のS-バンドの電子機器は、木曜日にユニティに初めて入室した際に取付けられます。この船外活動ではまた、ザーリャとこのS-バンドシステムを接続する外部ビデオケーブルの接続も行います。このケーブルは国際宇宙ステーション(ISS)の初期の段階で、ザーリャからのビデオ会議映像をユニティのS-バンドシステムに伝送するためのものです。ビデオ会議機能は木曜日にシステムを取り付けた後テストします。ニューマンはエンデバー号のロボットアームの先端に乗って、ユニティの外壁に設置されているコンピュータに日除けを取付けます。

 ロスとニューマンはユニティの4箇所のハッチ部分に取付けられていた、打上げ時のショックから保護するための機器を取外します。ここには将来ISSのモジュールや、初期外部フレームワーク(Z1トラス)、キューポラ(作業用の出窓)などが取付けられます。このハッチ部は共通バーシング・メカニズム(CBM)と呼ばれ、ここは今後18ヶ月間にISSに運び挙げられる装置のドッキングポートとして使用されます。続いてニューマンはシャトルのペイロードベイ(貨物室)内でユニティを支えていたユニティ・モジュールのトラニオン・ピンに断熱カバーを取付けます。

 もし船外活動終了までに時間的余裕があり、米ロ両国のマネジャーからの承認が得られれば、ロスとニューマンは完全には伸展していないTORUシステムの2つのアンテナの内の片方を展開させるよう試みます。TORUシステムはザーリャのバックアップ用ランデブ航法システムです。まだロボットアームの先端に乗ったままのニューマンが、10フィート(3m)の長さまで引き伸ばすことのできる器具(grappling hook)を使って、アンテナの伸展を試みます。フライトコントローラーは、火工品のピンは作動してアンテナは開放されたようですが、ケーブルの配線がきつかったり、ザーリャの断熱カバーが引っかかったりしたために、アンテナが完全に伸展できないでいるのではないかと考えています。もしニューマンの試みが成功すれば、土曜日に予定されている今回最後となる第3回目の船外活動中に、もう片方のアンテナも同じ方法で伸展させることにしています。

 本日の最後の作業として、このミッションの始めの段階でザーリャとユニティを結合させたAPASドッキング機構をエンデバー号のクルーが制御する際に使用したケーブルを外して収納します。この結合装置は2度と開かれることはありません。エンデバー号からこれを制御するために使用されていたケーブルは与圧結合アダプター2(PMA2)に沿って配線されていますが、現在エンデバー号と結合しているPMA2を、将来の組立ミッションで移動させる時の準備作業として、この船外活動で前倒しの作業として取外しておきます。ロスとニューマンはまた、ロボットアームの位置決めに使用するスペース・ビジョン・システムの標的マークが、ケーブルが邪魔して見えないというようなことのないように、ザーリャの外部のケーブルを束ねます。

 船外活動完了後、カリーはエンデバー号のロボットアームを操作してペイロードベイを検査し、ユニティとザーリャに描かれたスペース・ビジョン・システム用の全ての標的マークをビデオに記録します。

 エンデバー号と国際宇宙ステーションのシステムは引き続き正常に作動しています。

 この次のSTS-88ミッションステータスレポートは木曜日の午前3時30分(日本時間午後6時30分)頃発表の予定です。




最終更新日:1998年 12月 10日

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