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組立中のPMA | 与圧結合アダプタ(PMA)は、ノードと結合する側にはNASAが開発したCBM(共通結合機構)を、その反対側にはロシア製のAPAS
(Androgynous Peripheral Assembly System)ドッキング機構を装備しており、このドッキング機構によりロシア側とアメリカ側のモジュール(及びシャトル)を結合できるようにしたものです。
PMAは、円錐形をしており、長さは、8.5フィート(約2.6m)。直径は、最小部分(APASの外径)で 3.5フィート(約1.1m)、最大部分(CBMの外径)で7フィート(約2.1m)あります。APAS内部のハッチ部の直径は約60cmです。
APASドッキング機構は、ミールのクリスタルモジュール、及びドッキングモジュールでシャトルとのドッキング時に使用した実績があり、APASドッキング機構を装備したシャトルのドッキングシステム(ODS)及び、ロシアのAPASドッキング機構と結合することができます。
今回のフライトではノード1と与圧結合アダプターPMA-1、PMA-2が打ち上げられます。PMA-1の機能には、ノード1と基本機能モジュール(FGB)との機械的な接合、電力、通信、キャビンエアの中継などがあります。PMA-2は機能的にはPMA-1と同等ですが、シャトルがドッキングするポートとして用いられます。
- PMA-1固有の機能概要
- PMA-1は、2Aフライト時に、軌道上でFGBと結合します。
PMA-1は、2基のMDM(Multiplexers/Demultiplexer)を外壁上に搭載しています。
PMA-1には、アクティブAPASを装備しています。 - PMA-2固有の機能概要
- PMA-2は、5Aフライトでアメリカの実験モジュール(U.S.Lab)が打ち上げられるまでは、ノード1に結合されていますが、U.S.Labがノード1に結合した後は、引き続きシャトルとのドッキングに使用するため、U.S.Labに結合されることになります。さらにノード2が打ち上げられ、U.S.Labに結合されれば、今度はノード2に取り付けられます。
PMA-2の外壁には、2基のグラプル・フィクスチャを装備しており、ロボットアームでの移動時にここをつかんで把持します。 PMA-2には、パッシブAPASを装備しています。(シャトル側がアクティブなAPASを装備しています。)
最終更新日:1998年 12月 10日
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