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宇宙ステーション補給機(HTV)

「こうのとり」(HTV)とは

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(H-II Transfer Vehicle: HTV)は、日本が開発・運用している、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶための無人の宇宙船です。

HTVは、H-IIBロケットにより種子島宇宙センターから打ち上げられ、ISSに接近後、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を用いてISSに結合されます。そして、食糧や衣類、各種実験装置など最大6トンの補給物資をISSに送り届け、補給を終えた後は、用途を終えた実験機器や使用後の衣類など不要品を積み込み、大気圏へ再突入します。ISSに結合中は、ISSの搭乗員が中に入って船内物資を移送することができます。

2009年9月11日、「こうのとり」1号機(HTV技術実証機)が種子島から打ち上げられました。「こうのとり」は年間約1機打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に様々な物資を運び、ISS計画を支えています。

「こうのとり」運用機の主要諸元

「こうのとり」運用機の主要諸元
項目 仕様
全長 約10.0m
直径 約4.4m
補給品を除いた機体の質量 約10.5トン
総質量 最大16.5トン
推進薬 燃料:MMH(モノメチルヒドラジン)
酸化剤:MON-3(一酸化窒素添加四酸化二窒素)
補給能力 合計:最大約6トン

与圧部:船内物資 最大約4.1トン
 (ISSクルーの食料・衣服、飲料水、実験ラック、実験用品など船内で使用する物資等を搭載)
非与圧部:船外物資 最大約1.9トン
 (船外実験装置やISS船外で使用される交換機器等を搭載)

廃棄品搭載能力 最大約6トン
目標軌道 高度:350km~460km
軌道傾斜角:約51.6度
ミッション期間 ランデブ飛行期間:通常5日間
ISS滞在期間:最長45日間
軌道上緊急待機期間:最長7日間
 
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