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宇宙ステーション補給機「こうのとり」(H-II Transfer Vehicle: HTV)は主に以下の流れで運用されます。
「こうのとり」は、H-IIBロケットの先端に搭載されて、種子島宇宙センターから打ち上げられます。
H-IIBロケットから分離すると、「こうのとり」は自動的にサブシステムを起動し、筑波宇宙センター(Tsukuba Space Center: TKSC)にあるHTV運用管制室(HTV Mission Control Room: HTVMCR)との通信を開始します。
ロケットから分離した後、「こうのとり」は以下の手順でISSに近づきます。
「こうのとり」は、ISSの下方(地球方向)から徐々にISSに接近し、最後はISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持され、ISSに結合されます。このときの運用を近傍運用といいます。
ISSに接近するまでの手順は以下の通りです。
ランデブセンサ航法での接近速度は1分間に1~10m程度で、接近中にISSのクルーは接近の一時停止、一旦後退、接近中止などのコマンドを送信することができます。
「こうのとり」がISSに対して相対的に停止したことが確認されると、「こうのとり」のスラスタが停止され、SSRMSで把持されます。
その後、ISSの「ハーモニー」(第2結合部)の地球側の共通結合機構(CBM)に結合され、ISSに係留されます。
「こうのとり」がISSに結合されハッチが開かれると、ISSのクルーは、補給キャリア与圧部から船内物資(実験ラック、飲料水、衣料など)をISS内に移送し、逆にISSの不要品を補給キャリア与圧部に積み込みます。
また、曝露パレットを補給キャリア非与圧部から取り出し、船外物資を移送します。
「こうのとり」への不要品の積み込みなどが完了すると、「こうのとり」はISSから分離され、大気圏に再突入し燃焼廃棄されます。「こうのとり」の落下可能領域は南太平洋ですが、バックアップとしてインド洋にも設定されています。
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