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宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機ミッション(HTV-1ミッション)に携わったHTV NASA/JAXA合同訓練設備チームとHTV地上設備チームが、そのミッションへの貢献を称えられ、NASAから表彰されました。
これは、各ミッション終了後に、特に貢献したチームや個人に対してNASAから表彰されるもので、国際宇宙ステーション(ISS)地上システム管理会議(Ground Segment Control Board: GSCB)議長により推薦されました。
HTV NASA/JAXA合同訓練設備チームは、HTV-1ミッションに向けたNASA/JAXA合同シミュレーション(Joint Multi-Segment Training: JMST)に対する貢献が評価されました。また、HTV地上設備チームは、HTV技術実証機の打上げに向けて着実に準備を行い、HTV-1ミッションを成功に導いたことが評価されました。
倉岡今朝年 HTV地上システム取りまとめ担当の声
HTV地上システムは多くのNASAインタフェースを有しています。ISSに搭載されている近傍通信システム(Proximity Communication System: PROX)を経由するISS通信リンクおよび米国のデータ中継衛星(TDRS)との通信リンクの確立と、その検証は日米間の大きな課題でした。
また、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)による宇宙船(HTV)の把持は、JAXAだけでなく、NASAにとっても初の試みです。ISSクルーと地上管制官の連携作業を確実にするための高精度シミュレーション環境の実現もチャレンジングなものでした。
これらの課題に対して、日米のエンジニアがミッション成功にむけて一致団結して問題解決にあたり、システムを仕上げることができました。特にNASA調整にあたっては、GSCB議長の強いリーダシップのもと、バックアップコントロールセンターの整備など、多くの難題を解決することができました。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
今回のNASA表彰は、地上システム開発にかかわった日米エンジニアのチームワーク力が認められたものだと確信しています。チーム全員で受賞の喜びをを分かち合いたいと思います。そして今回の受賞を誇りに、今後のHTV運用機の成功に向けてさらに努力していきたいと思います。
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