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2020年5月25日に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機(HTV9)がキャプチャに向けて国際宇宙ステーション(ISS)下方よりISSに接近するフェーズにおいて、「こうのとり」9号機に搭載したカメラの映像を、WLAN(無線LAN)を用いてISSに伝送することに成功しました!宇宙機間での無線LANでの伝送の成功は世界で初めてです。
この実証実験ワイルド(Wireless LAN Demonstration:WLD)は、将来の自動ドッキング技術獲得に向け、宇宙機の状況をISSにいる宇宙飛行士が把握するため、宇宙機に搭載したカメラで(近づく、あるいは遠ざかる)ISSを動画で撮影し、無線LANを用いて、ISSにリアルタイムで伝送するものです。
今回の実証では、当初予定(ISS下方250m付近)よりも早くISSとの無線LANの通信を確立し(ISS下方600m付近)、その後安定して約4時間、「こうのとり」9号機搭載カメラの映像をISSに伝送し続けることができました。
さらに、ISS下方30m付近では、ISS側の無線LANアクセスポイントの切り替え実証として、先に通信を確立している「きぼう」ロボットアーム先端に取り付けたJAXA側のシステムから、NASA側のシステムへ正常に切り替えられることを確認できました。
これにより、WLDミッションは当初の目的を達成、新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)2号機で予定されている自動ドッキング実験に必要な本システムの実証に成功しました。
なお、今後、「こうのとり」9号機の「離脱時」にも同様の実証実験を行う予定です。
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