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2012年6月25日、筑波宇宙センターにて、小型衛星放出技術実証ミッションにおいて「きぼう」日本実験棟から放出する小型衛星を、報道関係者向けに公開しました。
小型衛星放出技術実証ミッションは、国際宇宙ステーション(ISS)第32次/第33次長期滞在クルーである星出宇宙飛行士がISSに滞在する間に実施が予定されており、放出機構や小型衛星は、7月21日に打上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)でISSに運ばれる予定です。このミッションでは、ISSの各モジュールの中で唯一、エアロックとロボットアームを合わせ持つ「きぼう」の機能を活用し、「きぼう」から小型衛星を放出します。
プレス公開では、小型衛星の実機を公開する前に、小型衛星放出技術実証ミッションに携わるJAXA有人宇宙環境利用ミッション本部 有人宇宙技術センターの土井主任開発員によるミッションの説明と、JAXAが公募した3機の小型衛星を開発した大学・企業の関係者による小型衛星の説明を記者会見室で行いました。
土井主任開発員からは、小型衛星放出技術実証ミッションの特徴や運用シナリオなどのミッション概要について説明を行いました。続いて、RAIKOの開発に携わった和歌山大学の秋山演亮宇宙教育研究所所長・特任教授と東北大学の坂本祐二助教は、RAIKOに搭載されているカメラやデータ通信機能、膜を使った急速軌道降下実験に関して説明しました。福岡工業大学の田中卓史教授は、福岡工業大学が開発したFITSAT-1(にわか衛星)の運用計画や、高速送信モジュールの実証実験と高出力LEDによる可視光通信実験のミッション内容について紹介しました。明星電気株式会社が開発したWE WISHについては、開発を担当した永峰健太氏が、開発コンセプトやミッション内容、教育活動への貢献を目的とした利用方法などについて紹介しました。
説明後には、衛星試験棟のクリーンルームに移動し、NASA公募衛星の2機も含めた5機の小型衛星を報道関係者に公開し、JAXA公募衛星については、開発担当者が、目の前にある実機の各搭載機器を指し示しながら、機能や役割などについて説明を行いました。
実機公開後に行われた質疑応答では、各ミッションの意義や小型衛星を開発するメリットなどについて多くの質問が寄せられました。小型衛星の開発に関する質問では、各代表から、小型衛星は教育目的に利用できること、また、世界レベルで見ても小型衛星の打上げニーズが高いことや、打上げ方法が従来と異なり、ロケット打上げ時の振動への制約が緩和されたことで開発が容易になったメリットなどが紹介され、今後の新たな「きぼう」の利用方法に繋がる小型衛星放出技術実証ミッションに期待する思いが多く語られました。
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