星出宇宙飛行士は、種子島宇宙センターにて、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機のフライト・クルー・インターフェース・テスト(Flight Crew Interface Test: FCIT)に参加しました。
FCITとは、訓練や宇宙での活動経験を持つ宇宙飛行士の観点から、実際に打ち上げられる機器などが軌道上でも問題なく運用できることを確認するための試験です。
星出宇宙飛行士は、2012年に第32次/第33次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する間に、「こうのとり」3号機をISSに迎え入れた経験があります。ミッション中には、ISSのロボットアーム(SSRMS)で「こうのとり」3号機を把持・放出する運用にも携わりました。
今回のFCITで星出宇宙飛行士は、「こうのとり」5号機の曝露パレットを中心に「こうのとり」外部全体のアクセス性と安全性を確認しました。「こうのとり」のミッション中に宇宙飛行士が「こうのとり」の外部にアクセスすることは通常はありませんが、例えば何らかの理由により曝露パレットが補給キャリア非与圧部に固定できなかった場合などに船外活動を実施して対処する可能性があるため、この様な確認を行っています。補給キャリア与圧部内の搭載品のうち、新たに設計されたHTV補給ラック(HTV Re-supply Rack: HRR)についても同様の確認を行いました。