国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、12月前半はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで訓練を行い、12月後半はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。
ロシアでは、ソユーズ宇宙船とISSのロシアモジュールの訓練を行いました。ソユーズ宇宙船については、ロシアの宇宙飛行士と一緒に、飛行中の運用を想定した訓練を繰り返しました。大西宇宙飛行士らは、打上げからISSにドッキングするまでと、ISSから分離後の大気圏突入時に実施するソユーズ宇宙船の操作を、シミュレータを使用して訓練しました。訓練では、不具合が発生した場合も想定して手動でソユーズ宇宙船を操縦する手順も確認しました。ロシアモジュールに関しては、通信システムについて重点的に訓練を行い、一通りの訓練を終えた後に試験を受けました。
JSCでは、医学運用に関わる訓練が中心でした。大西宇宙飛行士は、ISS滞在中に医療担当クルー(Crew Medical Officer: CMO)が他のクルーに対して行う医学検査や救急処置法について訓練を行ったほか、環境衛生システム(Environmental Health System: EHS)を利用してISS船内の放射線量を計測する方法や、ISSに備えられている運動設備の使用方法などを確認しました。
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