フランス パリにある国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)本部にて、現地時間の12月18日、国際宇宙ステーション(ISS)に1年間長期滞在する米国とロシアの宇宙飛行士が記者会見を開きました。会見には、米国とロシア以外の各極の宇宙飛行士も列席し、JAXA宇宙飛行士を代表して野口宇宙飛行士が出席しました。
会見で野口宇宙飛行士は、米露宇宙飛行士のISS1年滞在について、「生物医学研究での大きな成果が期待できると同時に、将来の宇宙探査に向けても全世界にとって有益なことだ」と、その意義を述べました。
1年間にわたるISS長期滞在を通じて、より長期間の宇宙滞在がヒトの身体にどの様な影響を与えるか調べられるほか、骨・筋肉を維持する対策の評価などが実施される予定です。この様な研究を通して、将来の月・小惑星・火星への有人探査に向けて貴重な知見を得ることになります。
1年滞在クルーに任命されているNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士とロシアのミカエル・コニエンコ宇宙飛行士は、2015年3月からISS長期滞在を開始する予定です。