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JAXA宇宙飛行士活動レポート

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JAXA宇宙飛行士活動レポート 2014年10月

最終更新日:2014年11月25日

JAXA宇宙飛行士の2014年10月の活動状況についてご紹介します。

油井宇宙飛行士、ソユーズ宇宙船(41S)搭乗クルーのバックアップクルーとしてロシアで訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターでISS長期滞在に向けた訓練を行いました。

油井宇宙飛行士ら第44次/第45次長期滞在クルーは、ソユーズTMA-15M宇宙船(41S)に搭乗してISSに向かう第42次/第43次長期滞在クルーのバックアップクルー(交代要員)に任命されています。ソユーズ宇宙船(41S)の打上げが日本時間の11月24日に控えていたことから、10月は、ソユーズ宇宙船(41S)のバックアップクルーとしてソユーズ宇宙船とISSのロシアモジュールに関わる訓練を受けました。

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ロシアモジュールのシミュレータで訓練を行う油井宇宙飛行士ら(出典:JAXA/GCTC)

油井宇宙飛行士らは、ソユーズ宇宙船に関わる各種のシミュレーション訓練を実施し、ISSへのランデブ・接近・ドッキング、ISSから分離後の大気圏再突入の運用において、ソユーズ宇宙船を手動で操縦する手順などを実習しました。再突入時の手順については、模擬重力を人工的に発生させる大型のセントリフュージを利用して、再突入時に実際に身体にかかる加重を再現した環境の中でも訓練を実施しました。訓練の最後には、各運用フェーズにおける手動操縦技術を確認するために試験を受けました。ロシアモジュールについては、シミュレータを使用して定常的な作業を模擬した訓練を行いました。

そして10月30日と31日には、41Sクルーのプライムクルーとバックアップクルーの技量が、ソユーズ宇宙船での飛行とISSのロシアモジュールにおける長期滞在に問題がないことを確認する最終評価試験が行われました。

試験1日目の10月30日、プライムクルーはISSのロシアモジュールの試験を受け、バックアップクルーはソユーズ宇宙船の試験を受けました。

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ソユーズ宇宙船の試験に臨む油井宇宙飛行士ら(出典:JAXA/GCTC)

油井宇宙飛行士ら3名のバックアップクルーは、ソコル宇宙服を着用してソユーズ宇宙船の実物大のシミュレータに乗り込み、試験に臨みました。試験では、通信システムや測距装置の故障、メインエンジンの不具合、火災などにクルー3名で協力しながら対処しました。

試験2日目となる10月31日、プライムクルーはソユーズ宇宙船の試験を受け、バックアップクルーはロシアモジュールの試験を受けました。

油井宇宙飛行士らは、酸素生成装置の不具合や「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内の火災など、さまざまな不具合や緊急事態に対処しました。

プライムクルー、バックアップクルーともに試験を通過し、ソユーズ宇宙船の打上げに向けた準備を整えました。

大西宇宙飛行士、JSCでISS長期滞在に向けた訓練を実施

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ISSでの緊急事態発生を想定した訓練において、酸素マスクを手にする大西宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

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水中用の宇宙服を着用する大西宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)でISSの運用に関わる訓練を行いました。

船外活動に関わる訓練では、ISSの実物大の訓練施設が沈められている無重量環境訓練施設のプールに水中用の宇宙服を着用して潜り、ISSの船外機器を交換する作業手順を確認しました。また、船外活動中に誤って宇宙空間に放り出されてしまった場合に使用する小型推進装置(SAFER)に関わるバーチャルリアリティ(VR)技術を活用した訓練も行いました。

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ISSでの緊急事態発生を想定した訓練において、ハッチの閉鎖手順を確認する大西(左)、ケート・ルビンズ(右)両宇宙飛行士

火災・急減圧・空気汚染などの緊急事態に備えた訓練では、呼吸器やガスマスク、空気の成分を分析する装置、空気が漏れている箇所を特定する装置、消火器などといった機器の説明を受け、ISSの実物大の訓練施設の中で実際に機器の使い方と対処手順を確認しました。

この他に、ISSの運用を支える電力供給システム、熱制御システム、通信・追跡システムについての訓練や、ISSに備えられている改良型エクササイズ装置(Advanced Resistive Exercise Device: ARED)を使用したトレーニングの手順を確認する訓練も行いました。宇宙飛行準備訓練の一環では、T-38ジェット練習機による飛行訓練も行いました。

古川宇宙飛行士、JSCでロボットアームの操作訓練を実施

古川宇宙飛行士は、10月6日から17日にかけて、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)でロボットアームの操作訓練を行いました。

今回の訓練は、新しく見直された訓練カリキュラムの評価と、自身のロボットアーム操作技術の維持・向上を兼ねて行われました。古川宇宙飛行士をはじめ複数の宇宙飛行士からのコメントを受けてさらに改良された訓練カリキュラムは、今後の宇宙飛行士訓練に提供されることになっています。

若田宇宙飛行士が一時帰国し、報告会などを実施

若田宇宙飛行士が10月24日に一時帰国し、一般の方々を対象に、第38次/第39次長期滞在ミッションの報告会を北海道・富山県・沖縄県で開催しました。また、帰国期間中は、宇宙関連メーカの技術者と、「きぼう」日本実験棟の運用の経験からのフィードバックや、将来の有人宇宙活動について意見交換を行いました。


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