国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、7月上旬はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで訓練を行い、7月中旬以降は米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。
ロシアでは、ソユーズ宇宙船内でクルーが生活するための環境を整える生命維持システムについて学ぶために、講義やシミュレータを使用した訓練を行いました。訓練の最後には、これまでに習得した知識・技術を確認するための試験を受け、生命維持システムの訓練を修了しました。ソユーズ宇宙船については、ISSとのドッキング部に空気漏れがないことを確認するリークチェックシステムについての訓練も受けました。ISSのロシアモジュールに関しては、船内の構造や機器の配置を熟知するための訓練を行いました。
JSCでは、船外活動に関わる訓練を多く行い、船外活動の標準的な作業手順や、船外機器のメンテナンス作業の概要、船外活動で使用する工具の確認などのほかに、船外活動の出入り口となる「クエスト」(エアロック)に備えられている機器に関する訓練を行いました。
その他、ISSの米国側のシステム全体を管理する監視制御システムや、通信制御システム、熱制御システムについての訓練なども行いました。