星出宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に向けた訓練の一環として、米国フロリダ州タバナー沖にて第18回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO18)訓練にコマンダーとして参加しました。
この訓練は、「アクエリアス」と呼ばれる海底研究室に、複数のクルーと一緒に数日間滞在し活動することで、隔離された環境におけるチーム行動能力向上を図り、ISS長期滞在や将来の有人宇宙探査に備えることを目的としています。
星出宇宙飛行士は、NASAのジャネット・エプス宇宙飛行士、マーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士、欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ宇宙飛行士の3名と、技術支援者2名の計6名で、7月21日から7月29日の9日間、アクエリアスに滞在しました。
アクエリアス周辺では、サンプルの採取技術や、ツールの操作性検証、作業手法の開発・検証を目的に、小惑星や火星での船外活動を模擬した活動を行いました。地球から遠く離れた場所での作業環境を想定し、地上の管制官との通信の遅れも模擬されました。
また船内では、ISSやより遠くへの有人宇宙探査を見据えた医学科学実験や機器類を検証する実験などが行われました。
訓練期間中、星出宇宙飛行士は、クルーの安全に気を配りつつ、ミッションを確実に実施すべく、コマンダーとしてチームをまとめました。