国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションを終えて5月に帰還した若田宇宙飛行士は、米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で医学検査やリハビリテーションを受ける一方で、ミッション中に携わった任務の実施結果を関係者と振り返える技術報告会に参加しています。
6月上旬には、米国をいったん離れてロシアを訪れ、ロシアのミハイル・チューリン宇宙飛行士、NASAのリチャード・マストラキオ宇宙飛行士とともに、ロシアの星の街で技術報告会や帰還式典に参加しました。
帰還式典では、ISS計画に関わる各極の代表やロシアの関係者から、若田宇宙飛行士ら第38次/第39次長期滞在クルーの功績が称えられました。帰還式典において、若田宇宙飛行士はロシア語でスピーチを行い、ミッションに関わった全ての関係者に対する感謝の意を述べました。スピーチの中では、「長期間の試験を終えて卒業するような気分だ」と、今の気持ちを語る場面もありました。帰還式典の一環で、ユーリ・ガガーリン宇宙飛行士の像に花を供えて帰還を報告する伝統的なイベントも行われました。
6月中旬に米国に戻った若田宇宙飛行士は、技術報告会や医学検査の続きを行う合間を縫って、一般の聴衆者を対象にしたミッション報告会も実施しました。