11月7日、若田宇宙飛行士が搭乗したソユーズTMA-11M宇宙船(37S)がカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、同日、若田宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を開始しました。
若田宇宙飛行士が搭乗したソユーズ宇宙船の打上げに際し、JAXA宇宙飛行士はさまざまな形で若田宇宙飛行士の打上げを支えました。
古川、星出、金井宇宙飛行士は、打上げの数日前からバイコヌール宇宙基地で打上げの支援業務に従事しました。古川宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船打上げ直前の審査会や技術調整会にJAXA宇宙飛行士を代表して参加し、関係機関との調整役を務めました。星出、金井両宇宙飛行士は、関係者や家族のサポート、広報対応などにあたりました。野口宇宙飛行士は打上げ当日、日本国内にて関係者に対して打上げ状況の技術解説などを行いました。
若田宇宙飛行士はISS長期滞在開始後、精力的にミッションをこなしています。
11月19日と20日には、「きぼう」日本実験棟から超小型衛星が放出されました。若田宇宙飛行士は、「きぼう」船内実験室からエアロックを通して船外に超小型衛星を搬出する作業や、地上の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)と連携して超小型衛星を宇宙空間に放出する作業などを行いました。
「きぼう」船内での実験に関連する作業としては、若田宇宙飛行士は、「重力による茎の形態変化における表層微小管と微小管結合タンパク質の役割」(Aniso Tubule)実験の開始準備や、成長したシロイヌナズナを地上から観察できるようにするための支援作業などを行いました。この実験は、植物が重力に耐える体を作るしくみの全容を探る目的で行われています。JAXAの医学分野の実験では、「長期宇宙飛行時における48時間心臓自律神経活動に関する研究」(Biological Rhythms48)のために、携帯型のホルター心電計を身につけて48時間心電図記録を行いました。若田宇宙飛行士は、NASAや欧州宇宙機関(ESA)の医学実験も行っています。
若田宇宙飛行士のISSでの最新の活動状況は以下のページをご覧ください。