国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、9月前半は8月に引き続きロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)で訓練を行い、9月後半はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。
GCTCでは、ソユーズ宇宙船の姿勢制御システム・ドッキングシステム・テレビシステム・医学支援システムについて、講義を受けてシミュレータを使用した実技を行い、各システムに関する知識と操作方法を学びました。
JSCでは、国際宇宙ステーション(ISS)の運用全般に関わる訓練を行いました。油井宇宙飛行士は、米国の実験ラックに搭載されている装置の扱い方や、ISSで生活する上で欠かすことのできないトイレや運動器具の使用方法について訓練を行いました。また、平時のISS内での作業の流れを体験するために、ISSのシミュレータを利用して、ISSの1日のスケジュールに沿って作業を行うシミュレーションも実施しました。その他にも、急減圧や空気汚染などの緊急事態が発生した場合の対処訓練や、船外活動に関わる訓練を行いました。船外活動に関連する訓練では、船外活動中に扱うケーブル類の操作や、誤って宇宙空間に放り出された場合に使用するセルフレスキュー用推進装置(Simplified Aid For EVA Rescue: SAFER)の操作を学びました。