国際宇宙ステーション(ISS)の第38次/第39次長期滞在クルーである若田宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で行ってきたISS長期滞在に向けた訓練を修了しました。
JSCでの最後の訓練機会となった9月、若田宇宙飛行士は、ISSのシステム運用や機器故障時の対応、医療機器の使用方法など、ISSの運用に関連する幅広い知識を訓練を通して再確認しました。
無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)にある巨大なプールを使用した船外活動訓練も実施しました。若田宇宙飛行士は、ISSの実物大の訓練施設が沈められているプールに訓練用の宇宙服を着て潜り、ISSの船外機器のメンテナンス作業の手順や、宇宙服に異常が発生した場合の対処法などを確認しました。
また、若田宇宙飛行士が被験者となる医学実験の飛行前データを取得する作業も行われました。
9月の下旬には、ドイツにある欧州宇宙機関(ESA)の欧州宇宙飛行士センター(European Astronaut Centre: EAC)を訪れ、「コロンバス」(欧州実験棟)や欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)に関する訓練を行いました。