野口宇宙飛行士は、NASAが9月10日から14日にかけて実施したSEATEST訓練(Space Environment Analog for Testing EVA Systems & Training)に参加しました。
SEATEST訓練は、米国フロリダ州キー・ラーゴ沖の海底に設置されている「アクエリアス」と呼ばれる閉鎖環境施設とその周辺環境を利用して行われる訓練です。この訓練は、将来の有人宇宙探査における船外活動に向けた技術評価などの実施を目的にするとともに、訓練に参加する宇宙飛行士のチーム行動能力の向上を目指しています。
今回の訓練には、野口宇宙飛行士のほかにNASAと欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士が参加しました。野口宇宙飛行士らは、将来の有人宇宙探査ミッションの技術評価として、海底を惑星の地表に見立て、サンプル採取の手法や使用するツールの操作方法、移動手段などの評価を行いました。また、アクエリアス内に小型の運動装置を持ち込み、現在ISSで使用されている体力訓練装置よりも狭いスペースで効果的な体力訓練が可能かどうかを評価する活動も行いました。