古川宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)計画に参画するNASA・ロシア・欧州宇宙機関(ESA)・カナダ宇宙庁(CSA)各極の宇宙飛行士とともに、イタリアのサルディニア島で行われたCAVES(Cooperative Adventure for Valuing and Exercising human behaviour and performance Skills)訓練に参加しました。
この訓練は、サルディニア島の洞窟を利用してESAが実施するものです。訓練に参加する宇宙飛行士は、太陽の光が届かない、物資や食糧に限りがある、といった極限環境下で、一週間にわたって集団生活をします。このような環境の中で洞窟の地形・環境・生態系を調査する活動を実施し、リーダーシップ・チームワーク・意思決定・問題解決などのISS長期滞在に必要な能力を向上させることを目的としています。
訓練は9月15日から2週間に渡って実施されました。訓練は事前準備から始まり、洞窟の探索方法や道具の使い方、安全に関する注意事項などを学んだ後、洞窟内での本番の訓練が行われました。洞窟の中では、未踏の領域の地図作成や、地質・温度・湿度などの環境計測、洞窟に住む生物の調査などを行い、洞窟から出た後は、調査結果の整理や訓練の評価を行い訓練を終えました。