国際宇宙ステーション(ISS)の第38次/第39次長期滞在クルーである若田宇宙飛行士は、4月はじめに日本に一時帰国し、「きぼう」日本実験棟に関する知識や運用技術の更なる向上を目的とした訓練を筑波宇宙センターで実施しました。
若田宇宙飛行士は、第39次長期滞在時に、ISSのコマンダーとしてISS全体の運用を指揮することになりますが、JAXAが開発した「きぼう」のスペシャリストとしての役割もあるため、「きぼう」に関して、他の滞在クルーよりも高い知識レベルが要求されます。
若田宇宙飛行士は、およそ1週間にわたる訓練を通して、「きぼう」の各サブシステムに関する知識や運用方法、搭載機器の操作・扱い方・メンテナンス方法のほか、「きぼう」で緊急事態が発生した際の対応方法について確認しました。また、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に関わる訓練も行い、打上げから再突入までのミッションの全体の流れを復習するとともに、「こうのとり」に搭載するラックや機器のモックアップ(実物大の訓練用模型)を使用して、ISSへ運ぶ物資の収納状況などを確認しました。