野口宇宙飛行士は2月中旬、種子島宇宙センターを訪れ、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)のフライト・クルー・インターフェース・テスト(Flight Crew Interface Test: FCIT)に参加しました。
FCITとは、訓練や宇宙での活動経験を持つ宇宙飛行士の観点から、実際に打ち上げられる機器などが軌道上でも問題なく運用できることを確認するための試験です。
2月16日から17日にかけて行われた今回のFCITで、野口宇宙飛行士は、NASAやJAXAのエンジニアとともに、「こうのとり」3号機の補給キャリア与圧部に関して、実際に軌道上で使用する工具の使用方法や、アクセス性を確認しました。また、機器や与圧部内各所に貼られているマーク・ラベル位置の目視確認や、クルーが触っても怪我をするような鋭い角がないかどうか実際に手で触れながら確かめる作業を行い、宇宙飛行士の観点から、クルーの軌道上運用に問題が無いことを確認しました。
また、このFCITに先立ち、種子島宇宙センターで「こうのとり」3号機打上げに向けての準備作業に励むJAXA内外の技術者達を激励し、打上げ成功を祈願しました。