金井宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ソユーズ宇宙船や国際宇宙ステーション(ISS)のロシアモジュールに関わる訓練を行いました。
今回が初めてのロシアでの訓練となった金井宇宙飛行士は、ロシアの訓練インストラクターと顔合わせをし、訓練施設の見学やロシアモジュールの概要などを学ぶことから訓練をスタートしました。
ロシアモジュールについては、コンピュータシステムや機器の制御システムの概要のほか、通信システムや空気を利用した熱制御システム、水供給装置及びトイレなどの生命維持システムについて、講義やモックアップ(実物大の訓練施設)を使用した実習を通して知識を身につけました。
ソユーズ宇宙船に関しては、打上げ、もしくは帰還時に不時着した場合を想定したサバイバル方法についての訓練が中心でした。訓練では、ソユーズ宇宙船に搭載されたサバイバルキットの使用方法を確認し、森の中や冬期におけるサバイバル技術についての講義や、冬期サバイバルについての医学的な側面からの講義を受けました。また、活動空間が限られている帰還モジュール内で、ソコル宇宙服から防寒服に着替える実習なども行いました。