JAXA宇宙飛行士活動レポート 2010年3月
最終更新日:2010年4月30日
JAXA宇宙飛行士の2010年3月の活動状況についてご紹介します。ISS長期滞在中の野口宇宙飛行士の活動については、JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在ページをご覧ください。
若田宇宙飛行士、NASAのISS運用ブランチチーフに就任
ISS長期滞在時の若田宇宙飛行士(提供:NASA)
若田宇宙飛行士は、NASA宇宙飛行士室の国際宇宙ステーション(ISS)運用ブランチのチーフに3月1日付けで就任しました。
NASAで訓練を受ける各国の宇宙飛行士は、NASA宇宙飛行士室に在籍し、訓練の一環として、宇宙飛行士活動に関連する12のブランチのいずれかに配属され、その業務に従事します。ISS運用ブランチでは、ISS搭乗クルーの訓練、軌道上作業、帰還後の業務の管理などを実施しています。
今後、若田宇宙飛行士は、約1年間にわたり、ISS運用ブランチの取りまとめ役として活動していきます。
STS-131ミッション前の最終訓練
TCDTにてディスカバリー号に向かう山崎宇宙飛行士(提供:NASA)
山崎宇宙飛行士らSTS-131クルーは、NASAケネディ宇宙センター(KSC)にて、打上げ当日のカウントダウン作業を模擬した訓練などを実施する、ミッション前最後の大掛かりな訓練であるターミナル・カウントダウン・デモンストレーション・テスト(Terminal Countdown Demonstration Test: TCDT)と呼ばれる訓練を行いました。
STS-131ミッションは、日本時間4月5日に打ち上げられ、およそ15日間にわたる国際宇宙ステーション(ISS)へのミッションを無事に完了しました。
- STS-131ミッション
ロシアでのISS長期滞在訓練
ソユーズ宇宙船のシミュレータ前にて、古川(左)、アナトーリ・イヴァニシン(右)両宇宙飛行士(©JAXA/GCTC)
国際宇宙ステーション(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーである古川宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ソユーズ宇宙船のフライトエンジニアとして、ソユーズ宇宙船の運用に関わる訓練を行いました。
古川宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船のシミュレータを使用した、打上げからISSへのドッキングおよび帰還時の運用のほか、異常発生時の対処などのシミュレーション訓練を通じて、ソユーズ宇宙船の運用における他のクルーとの協調作業について理解を深めました。
- 古川聡宇宙飛行士
- JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在
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