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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2009年5月

最終更新日:2009年6月30日

JAXA宇宙飛行士の2009年5月の活動状況についてご紹介します。ISS長期滞在中の若田宇宙飛行士の活動については、JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在ページをご覧ください。

ISS長期滞在訓練

国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在クルーである野口宇宙飛行士は、ISS長期滞在に向けて、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)や船外活動に関わる訓練などを行いました。

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シミュレーション訓練の様子

HTVに関わる訓練は、筑波宇宙センター(TKSC)とNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で行い、TKSCでは、HTV技術実証機(初号機)がISSにドッキング中の運用についてシミュレーション訓練を行いました。シミュレーション訓練では、HTVの曝露パレットから超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submilimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)を取り外して「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに取り付ける運用を摸擬し、「きぼう」日本実験棟の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)との連携を深めました。

シミュレーションには、野口宇宙飛行士のほか、第21次/第22次長期滞在クルーのジェフリー・ウィリアムズ宇宙飛行士、第24次/第25次長期滞在クルーのシャノン・ウォーカー宇宙飛行士が参加しました。また、油井、大西両宇宙飛行士候補者が基礎訓練の一環でシミュレーションに立ち会いました。

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SSRMSを操作する野口宇宙飛行士(右)

JSCでは、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)のシミュレータを使用して、ISSに接近したHTVをSSRMSで把持してISSの「ハーモニー」(第2結合部)に取り付ける操作や、ハーモニーからHTVを取り外す操作手順について訓練を行いました。訓練には、ウィリアムズ宇宙飛行士と第22次/第23次長期滞在クルーのティモシー・クリーマー宇宙飛行士も参加しました。

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プール内の野口宇宙飛行士

また、JSCの無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)のプールでは、ISS長期滞在中に実施する可能性のあるISS船外のメンテナンス作業について船外活動訓練を行いました。

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実験に使用する道具を確認する野口宇宙飛行士

その他、長期宇宙飛行の骨量減少と尿路結石リスクを軽減させることを目的とした「骨量減少・尿路結石予防対策実験(ビスフォスフォネート剤を用いた骨量減少・尿路結石予防対策に関する研究)」(日米共同研究)で使用する道具の操作訓練を行いました。

野口聡一宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

ISS第22次長期滞在の開始まで6ヶ月を切り、訓練もより実践的なものが増えてきました。ISSは6人体制に移行し、緊急対処訓練もそれに対応して新しい手順が採用されたり、担当するペイロードの種類が増えたりしています。連日忙しく過ごしていますが、打上げまでの期間をバックアップの古川飛行士と二人三脚で頑張っていこうと思います。

ISS火災発生時の対応訓練

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携帯用酸素マスクを着用してモックアップ内を移動する古川宇宙飛行士

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対応手順を確認する古川宇宙飛行士

国際宇宙ステーションン(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーである古川宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)のモックアップ(実物大の訓練施設)を使用して、ISSでの火災発生を想定した訓練を行いました。

訓練では、「ハーモニー」(第2結合部)で火災が発生したことを摸擬し、消火作業や他のモジュールを火災の被害から防ぐために結合部のハッチを閉める作業などの手順を確認しました。

古川聡宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

与圧服のフィットチェック・装備確認

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与圧服のフィットチェックを行う山崎宇宙飛行士

山崎宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、STS-131ミッションに向けて、スペースシャトルの打上げ・帰還時に着用する与圧服(オレンジスーツ)のフィットチェックを行いました。

与圧服を着用し、実際に与圧した状態でスペースシャトルの座席を摸擬した椅子に座り、体に合うかかどうかなどの確認を行いました。

与圧服には、スペースシャトルの打上げ・帰還時に緊急事態が発生した場合に、スペースシャトルから脱出して救助が来るまでの装備として、パラシュート、小型の救命ボート、無線機、医療キット、水、酸素などのサバイバル装備が搭載されています。山崎宇宙飛行士は、これらの装備の操作方法についても確認を行いました。


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