若田、野口両宇宙飛行士は、カナダが開発した「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)の操作資格を得るため、およそ1週間にわたり、カナダ宇宙庁(CSA)にて訓練を行いました。
デクスターは、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームシステム(Mobile Servicing System: MSS)の構成要素のひとつです。MSSは、ISSのトラス上を移動して機材などの運搬や船外活動の支援を行うシステムで、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)、モービルベースシステム(Mobile Base System: MBS)、デクスターから構成されます。カナダアーム2とMBSは既にISSに運搬され、ISSの組立て作業などで活躍していますが、デクスターは「きぼう」日本実験棟の船内保管室と一緒にSTS-123(1J/A)ミッションで打ち上げられる予定です。
訓練では、シミュレータやモックアップ(実物大模型)などの設備を使用して、実技や講義が行われ、最終日には実技試験が行われました。デクスターが打ち上げられた後、長期滞在クルーのうちひとりはデクスターの操作資格を取得することになっています。