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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2007年9月

最終更新日:2007年10月26日

JAXA宇宙飛行士の2007年9月の活動状況についてご紹介します。

ISS運用シミュレーション訓練

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「ユニティ」(第1結合部)のモックアップ内で作業を行う若田(左)、野口(右)両宇宙飛行士

若田、野口両宇宙飛行士は、第18次長期滞在クルーのバックアップクルーのひとりであるNASAのティモシー・クリーマー宇宙飛行士と共に、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)での活動を模擬したシミュレーション訓練を行いました。

訓練は、実際の運用を模擬するために、ISSの実物大の訓練施設を用い、ISSの飛行管制を行うミッションコントロールセンターを訓練教官が模擬する形で行われ、4時間にわたり第18次長期滞在クルーのISSでの活動を模擬した訓練が行われました。

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ユニティのモックアップ内で作業を行う若田宇宙飛行士

若田宇宙飛行士はアマチュア無線による地上との交信や環境制御機器の確認、野口宇宙飛行士はISS内の機器の予備品の在庫確認や消火器の点検など、タイムラインに沿ってミッションコントロールセンターと連絡を取りながら各自の作業をこなしていきました。

長期滞在の訓練を若田宇宙飛行士と一緒に続けています。

講義が多かった1年目に比べ、2年目はシミュレーションが増えて実践的になってきました。今回の訓練は若田宇宙飛行士、クリーマー宇宙飛行士と共に3人で参加しました。それぞれがタイムラインに従って地上と連携を取りながら作業を進めていき、実際のISS運用の雰囲気を感じることができました。

スペースシャトルからの緊急脱出訓練

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ミッドデッキに座る星出(手前)、マイケル・フォッサム(奥)両宇宙飛行士

星出宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、1Jミッションクルーと共にスペースシャトルからの脱出訓練を行いました。

訓練は、スペースシャトルのモックアップ(実物大模型)を使用して行われました。星出宇宙飛行士を含む1Jクルーは、打上げ・帰還時に着用する与圧服(オレンジスーツ)を着て、滑空飛行時や着陸時にスペースシャトルに異常が発生した際の脱出手順について訓練を行いました。

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ロープを伝い降下する星出宙飛行士

着陸後の脱出訓練では、ハッチから緊急脱出用スライドを使用して脱出する訓練や、ハッチが開かない場合に、フライトデッキの窓からロープを伝って脱出する訓練を行いました。

滑空飛行時の脱出訓練では、脱出前にキャビン内とスペースシャトル外部の圧力を同じにするための手順や、ハッチを開ける操作、そして脱出時にクルーがスペースシャトルの主翼に衝突しないよう、クルーをスペースシャトルの下方まで誘導する脱出用ポールの操作などについて訓練を行いました。

船外活動ツール操作訓練

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PGTを使用したボルト締め作業を行う若田宇宙飛行士

若田、野口両宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、船外活動(Extra Vehicular Activity: EVA)ツールの操作訓練を行いました。

無重量空間でのEVAツールの操作を模擬するために、若田、野口両宇宙飛行士は、クレーンで吊り上げられた状態で訓練を行いました。

ボルトを締めたり緩めたりする際に使用するピストル型パワー・ツール(Pistol Grip Tool: PGT)の操作訓錬では、ボルトを回した際に反作用で体が回ってしまう状況に対処しながら、ボルトを締める訓練を行いました。


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