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JAXA宇宙飛行士活動レポート 2005年1月
JAXA宇宙飛行士の2005年1月の活動状況についてご紹介します。
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)候補者訓練
古川、星出、山崎宇宙飛行士は、引き続きスペースシャトルのミッションスペシャリスト候補者訓練を行いました。
1月は、T-38ジェット練習機飛行訓練を継続して行うとともに、スペースシャトルシステム訓練を行い、またNASA施設現地研修としてホワイトサンズ試験施設を訪れました。
スペースシャトルシステム訓練
スペースシャトルシステム訓練も第2段階に入り、姿勢制御システムや補助動力システム、環境制御・生命維持システムなど、スペースシャトルを構成する各サブシステムの通常運用についての講義を受けました。また、トレーナを使用したシミュレーション訓練を行いました。
NASA施設現地研修
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小学校を訪問した星出宇宙飛行士(右)とJoe Acaba候補者(左) |
スペースシャトルの代替着陸地としての機能ももつホワイトサンズ試験施設を訪れました。ホワイトサンズ試験施設には、STA(Shuttle Training Aircraft)と呼ばれる飛行機を使ったスペースシャトル着陸訓練を行う施設や姿勢制御系システムの燃焼試験設備、デブリ等の高速衝突実験設備などがあり、スペースシャトルを支える現場を視察しました。また、他の候補者と共にいくつかのグループに分かれて地元の小学校・高校を訪れ、全体で2000人程度の生徒や先生方を前に講演を行いました。
「きぼう」日本実験棟強化訓練
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エアロックトレーナを使用した訓練 |
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ロボットアームシミュレータを使用した訓練 |
若田宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟強化訓練を行いました。
この強化訓練は、他の宇宙飛行士より「きぼう」について熟知した宇宙飛行士、「きぼう」スペシャリストの養成を目的としています。過去のアドバンスト訓練には含まれなかった訓練や、「きぼう」の組み立てから起動、軌道上点検における難易度の高い作業、また不具合時の対応について訓練を行い、スペシャリストに要求される技量を身に付けます。
今回、若田宇宙飛行士は、「きぼう」の組み立て・起動・点検手順について、またエアロックやロボットアームの操作方法について、講義を受けたほか、トレーナを使用した訓練を行いました。今後も不具合時の対応訓練などを行うとともに、地上管制要員との連携を確認するシミュレーションの実施も予定されています。
最終更新日:2005年2月18日
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