今月は、2000年1月中旬から2週間にわたって実施したロシアでの訓練についてご紹介します。
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宇宙飛行士候補者は、ロシアのモスクワ近郊のガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut
Training Center: GCTC)で、国際宇宙ステーションの構成要素でロシアが開発した基本機能モジュール(愛称ザーリャ)とサービスモジュール(愛称ズヴェズダ)、また宇宙飛行士を国際宇宙ステーションへ送り迎えするロシアのソユーズ宇宙船について、GCTCのインストラクタから講義を受け、またザーリャ、ズヴェズダ、ソユーズシミュレータで訓練を行いました。
 | ロシアでの陸上サバイバル訓練 |
この陸上サバイバル訓練は、打上げ又は宇宙から帰還の際の万一の不時着時に、救助までの間生存するための技術を習得する訓練です。1999年7月に行われた水上サバイバル訓練に引き続き、2回目のサバイバル訓練で、今回は厳冬の陸地に着陸した場合を想定しての訓練が行われました。
候補者は、帰還カプセルからの脱出方法、帰還カプセルに備え付けられたサバイバルキットの使用方法、シェルターの作り方、たき火の行い方・保ち方、厳しい環境が人体に及ぼす影響、けがや病気の症状と救急キットの使い方など医学面の講義、キャンプ地の選び方、食料や飲料水の確保、緊急無線・発煙筒などによる救命信号の発信方法、漂った湖上や山の中を移動する方法などの講義や実習を受けた後、モスクワ郊外の気温マイナス20度にもなる屋外で2泊3日の実地訓練を行いました。
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2泊3日の実地訓練 |
設営したシェルター | 基礎訓練レポート2月分は3月上旬に掲載予定です。お楽しみに。
最終更新日:2000年 2月 17日
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