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世界初、アイソン彗星を宇宙から4K動画撮影!~超高感度4Kカメラで/12月4日(水)には「NHKスペシャル」で生中継~

最終更新日:2013年11月26日

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の若田宇宙飛行士が、世界初となる宇宙からの4K動画撮影に挑み、アイソン彗星の撮影に成功しました。

撮影に用いられたのは、NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で準備を進めてきた宇宙用の超高感度4Kカメラシステムです。今回撮影されたのは、アイソン彗星とオーロラです。

なかでもアイソン彗星は、太陽の間近まで接近し、大量のチリとガスを吹き出し、巨大な尾をなびかせる"世紀の大彗星"になると期待され、既に大きな話題を集めています。若田宇宙飛行士は、11月23日(土)午後7時08分(日本時間)にカナダ・オンタリオ州の上空420kmでアイソン彗星を撮影。"大気の揺らぎ"のない宇宙という「彗星観測の特等席」から、アイソン彗星が尾から上がってくる様子を、世界で初めて4Kの動画に収めることに成功しました。

彗星がもっとも良く見えると期待される時期の12月4日(水)午後7時30分からの「NHKスペシャル」では、若田宇宙飛行士のコメントを交えながら自身の撮影によるアイソン彗星の姿をISSから生中継で紹介する予定です。地上からは決して見ることができない美しく鮮烈な映像で、歴史的な天体スペクタクルをお届けします。

※2014年に4K試験放送の開始が予定されています。

若田宇宙飛行士のコメント

ISSから宇宙を見ると、地球から見るのとは違い、星々が3次元的に奥行きを持って広がって見え、宇宙の広大さを実感します。こうした息を飲むほど素晴らしい光景を、ぜひ皆さんに届けたいと思います。

実際に超高感度4Kカメラを使ってアイソン彗星やオーロラを撮影したとき、モニターに映し出された美しい光景に驚かされました。今回のような機会に出会えたことは素晴らしいことですし、これから彗星が最も明るく輝く時まで、できるかぎり良い映像がとれるように努めたいと思います。

<今回撮影に用いた超高感度4Kカメラシステムについて>

4Kという、現行のハイビジョンの4倍の画素数を擁する高解像度カメラで、さらに従来機の8倍を超える超高感度化をはじめ、彗星撮影のために特別な改造がなされた物です。

JAXAがこれまでに「きぼう」日本実験棟の開発・運用で蓄積してきた宇宙搭載化技術や有人宇宙安全技術によって、従来よりも大幅に短い期間で改修や試験を行うことができたため、今回の最先端カメラによるISSからの撮影が実現。今年8月4日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)に搭載され、種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられました。


写真:より大きな写真へ

ISSから撮影した「アイソン彗星」(クレジット:©JAXA/NHK)
撮影日時 2013年11月23日(土)午後7時08分頃(日本時間)
撮影場所 カナダ・オンタリオ州付近(高度420km)

写真:より大きな写真へ

ISSから撮影した「オーロラ」(クレジット:©JAXA/NHK)
撮影日時 2013年11月23日(土)午後7時03分頃(日本時間)
撮影場所 アメリカ合衆国・モンタナ州付近(高度420km)
※下の光はカナダ・カルガリーの街

 
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