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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-49

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第7次長期滞在クルー
2003年10月3日(金) 午後 4時00分(米国中部夏時間)
2003年10月4日(土) 午前 6時00分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAサイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、今週はさまざまな科学実験と軌道上の装置の定期点検を行いました。

ルーはほとんどの時間を「デスティニー」(米国実験棟)内での科学実験の準備と実験に当てました。ルーは、微小重力科学グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)にたんぱく質結晶成長装置を取り付けました。この装置は、第8次長期滞在クルーと共に10月20日にISSに到着する予定の欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士でスペイン人のペドロ・デュークが使用するもので、ESAとロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)との商業契約の下で飛行するデュークは、10月28日にマレンチェンコとルーとともに地球に帰還する予定です。

宇宙空間でどのようにはんだの接合が行われ、改善に役立てるかの研究を行うはんだ付け実験と、自動化した地球観測カメラシステムの準備もルーによって行われました。今週、ルーは生物組織培養実験サンプルの混濁(mixing)の問題を軽減するものと期待されている流体力学研究装置(Fluid Dynamics Investigation:FDI)に関する作業を行いました。これらのサンプルは、人体内での成長と同じ様に3次元の細胞組織を培養させることができる培養槽(バイオリアクタ)に入れられています。

ルーは、次世代の探検家となる人々への教育プロジェクトの一環として、よく知られているものを使い重心のデモンストレーションをビデオに収録しました。ドライバー、コンパクトディスク、カセットテープ、ものさしを使い、それらが重力のない状況でどのような振る舞いをするかを見せました。このビデオは将来様々な国へ配付され、科学施設で授業や展示などに利用されます。

マレンチェンコはISSのロシア棟で科学実験を行いました。雷雨の観測、世界中の海洋生物学、そして人災を宇宙から予測する研究、微小重力環境下での身体に関わる生医学研究等が行われました。

ISS上での保全活動としては、「ザーリャ」(基本機能モジュール)での火災探知器の検査と、「ピアース」(ロシアのドッキング室)のシステムの点検がマレンチェンコによって行われました。ルーとマレンチェンコは、月に1回実施するトレッドミルと筋力トレーニング装置の保全作業を行いました。

ルーはまた第8次長期滞在クルーが到着してすぐに使用できるようにラップトップコンピュータの設定を行いました。第8次長期滞在クルーのコマンダーでNASAサイエンスオフィサーのマイケル・フォールと、フライトエンジニアのアレクサンダー・カレリ、そしてデュークはカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より米国中部夏時間10月18日午前0時37分(日本時間10月18日午後2時37分)に打ち上げられる予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、10月10日に、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-49.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年10月7日

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