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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ステータスレポート#01-05
国際宇宙ステーション第1次長期滞在クルー
2001年 1月31日(水)午後2時 (米国中部標準時間)
2001年 2月 1日(木)午前5時 (日本時間)


国際宇宙ステーション(ISS)では主として来週後半に予定されているスペースシャトルアトランティス号の到着の準備作業が行われています。アトランティス号はISSに初めて取付けられる米国の実験棟デスティニーを、STS-98の飛行で運ぶ予定です。

シャトルが発射台に戻ったのに引き続き、米国の実験棟デスティニーが火曜日にペイロードベイ(貨物室)に搭載され、飛行に備えて昨夜ペイロードベイのドアが閉じられました。アトランティス号の打上げは、これまでどおり米国東部標準時間2月7日午後6時11分(日本時間2月8日午前8時11分)と予定されています。STS-98のクルー、コマンダーのケン・コックレル、パイロットのマーク・ポランスキー、ミッションスペシャリストのトム・ジョーンズ、マーシャ・アイビンス、そしてボブ・カービームは日曜日の午後ケネディ宇宙センターに移動し、当日午後10時(同2月5日正午)にカウントダウンを開始する予定です。

一方ISSでは、第1次長期滞在クルーのコマンダー、ビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフが、シャトルの到着に備えるかたわら、運動や船内の片づけなどの日課を行いました。

振動測定実験の不具合は、ビル・シェパードが実験装置(MACE)の機能を回復させたことで先週末に解決しました。実験装置は順調に動作しているようで、当初予定されていたこの実験項目をクルーの長期計画の中に挿入するために、クルーの時間割を検討しているところです。この実験は、もともとシャトルの実験装置として搭載されたものであり、宇宙船内での通常の活動が、振動に敏感な実験に及ぼす影響を調査するために、微少な振動を測定しようとするものです。

フライト・コントローラたちは米国の大きな太陽電池パドルの向きを意図的に変化させて、ISSの外部の電荷を測定する実験をしようと計画しています。この実験により太陽電池パドルの向きと発生し得る放電の回数を関連づけることができるのではないかと期待されています。ISSのプラズマ発生装置(Plasma Contactor Unit)は放電を生じないようにするために設計されたものです。今回の実験はさらに情報を収集して技術モデルの評価や将来の計画の改良に役立てようとするものです。

さらに、クルーとフライト・コントローラはシャトル打上げの2日後に予定されている、シャトルとISSのドッキングのリハーサルを実施する予定です。STS-98のミッション期間中の主要な活動の予定は次のとおりです。

予定
時刻(米国東部標準時間) (日本時間)
経過時間
アトランティス号打上げ2月 7日午後 6時11分
2月 8日午前 8時11分
00/00:00
ISSとの結合2月 9日午前11時56分
2月10日午前 1時56分
01/17:45
ハッチの解放2月 9日午後 1時41分
2月10日午前 3時41分
01/19:30
第1回船外活動(デスティニーの取付け)2月 9*日午前10時15分
2月10日午前 0時15分
02/16:05
第2回船外活動2月11*日午前10時40分
2月12日午前 0時40分
04/16:30
第3回船外活動2月14日午前10時15分
2月15日午前 0時15分
06/16:05
ISSからの分離2月16日午前 9時10分
2月16日午後11時10分
08/14:59
軌道離脱噴射 2月18日午前11時53分
2月18日午前 1時53分
10/17:42
ケネディ宇宙センターへの着陸 2月18日午後12時58分
2月18日午前 2時58分
10/18:47
 *訳注

船外活動実施日は、第1回目は2月10日、第2回目は2月12日であろうと推測されますので原文の誤記ではないかと思われます。

クルーとフライト・コントローラの作業計画にはアトランティス号がドッキングする際のISS側の作業を含みます。

ISSの状態は良好であり、平均230マイル(約379km)の高度で地球を周回しています。この次のステータスレポートはアトランティス号の打上げ後に、STS-98ミッションコントロールセンターのステータスレポートとして発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-05.html

 

最終更新日:2001年 7月31日

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