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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ステータスレポート#00-54
第1次長期滞在クルー
2000年11月 9日(木)午後4時 (米国中部標準時間)
2000年11月10日(金)午前7時 (日本時間)

 本日、国際宇宙ステーション(ISS)の第1次長期滞在クルーは、ISSでの生活に必要なシステムの起動を行いました。また、来週に予定されているISSへの補給船の打上げに向けた作業を行いました。

 ISSのコマンダーであるビル・シェパードとソユーズのコマンダーのユーリ・ギドゼンコ、そしてフライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフは、エレクトロン酸素供給装置を水曜日の夜遅く(軌道上での一日の作業の始まり時点)に起動させた、との報告をしてきました。エレクトロンは水を電気分解し、クルーへ酸素を供給し、不要な水素は船外に排出する装置です。これまでは、飛行計画に従い、シェパード、ギドゼンコ、クリカレフ達は、 ISS内の酸素レベルを適正に維持するために、 酸素発生キャニスターを使用してきました。ISSが噴射装置により姿勢制御を行う場合、エレクトロンは節電のため一定期間停止されることがあります。ズヴェズダとザーリャの太陽電池パネルからISSシステムへの充電電力が減少するからです。

 来月、STS-97ミッションにより米国製の大きな太陽電池パネルが取り付けられれば、エレクトロンは常時稼動させておくことができるようになります。 また、エレクトロンとは別に、二酸化炭素除去装置とエアコンなどから構成される生命維持システムは正常に作動しています。

 ロシアのフライトコントローラは、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から来週打上げられる、2回目のプログレス補給船の打上げ準備を続けています。プログレス補給船には補給品や予備の部品が搭載されます。打上げは米国中部標準時間11月15日午後7時32分(日本時間11月16日午前10時32分)を予定しています。プログレスはザーリャの地球側のドッキングポートに、11月17日午後9時7分(同11月18日午後0時7分)にドッキングする予定です。

 プログレスの到着の準備として、ISSのクルーは今週末から寝る時間帯を2時間程遅らせて、午後3時30分(同午前6時30分)に就寝し、8時間半の睡眠をとります。10月31日の打上げからの多忙な作業が続いたので、クルーには土曜日、日曜日、月曜日の3日間の休暇が与えられる予定です。

 クルーは、ズヴェズダの居住区画内にある放射線検出装置をセットアップしているか確認されました。これは太陽フレアの活動が活発になった為で、この活動はあと48時間続くと予想されています。この検出装置は、あるレベルより高い放射線を検知すると、音で知らせるものです。

 クルーの健康を管理している医師によると、上昇を続ける可能性のある高いレベルの放射線によるクルーへの影響は無いとしていますが、フライトコントローラは、念のためシェパード、ギドゼンコ、クリカレフの宇宙飛行士に、今後2晩は、シールド機能が高いズヴェズダ後部の移送区画付近で寝るようにと指示しました。

 ISSは良好な状態で高度237マイル(約381km)の軌道を周回しています。NASA TVの実況放送は11月9日午後11時(同11月10日午後2時)に再開する予定です。また第1次長期滞在クルーの次のステータスレポートは金曜日の午後(同土曜日の午前)に、または必要に応じて発行する予定です。


出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-54.html

最終更新日:2000年 11月10日

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