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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポートに連載している油井・大西・金井宇宙飛行士が綴るコラム記事“新米宇宙飛行士最前線!”のバックナンバーです。
最終更新日:2012年8月28日

宇宙飛行士になってから、1年が過ぎました。色々な経験をさせて頂き、本当に感謝しております。

Twitterでも書かせて頂きましたが、この1年は、非常に充実した一年でした。私にとって、人生を変える出来事が3つもあったのですから…

まず、1つ目の出来事は、母の死です…いつも元気で、私を応援してくれていましたが、過労が原因で急死しました。私に、厳しいことを言ってくれる女性は、殆どいないのですが、母はその数少ない女性の一人でした。私の人生にとって、計り知れない損失ですが、それを乗り越えて頑張っていきたいと思います。

写真:ロシアの街並みは、非常に美しかったです。でも、それ以上にロシア人の心の美しさに感動しました。

ロシアの街並みは、非常に美しかったです。でも、それ以上にロシア人の心の美しさに感動しました。

2つ目の出来事は、ロシアへの留学です。正直、前職の影響もあり、私はロシアが好きではありませんでした。その行動が理解できない、不可解な国でもありました。そのような中で、多くのロシア人と接する機会があり、自分のこれまでの考えの誤りに気づきました。相手のことをよく知らずに、一方的に相手を嫌っていた自分を恥じました。以降、ロシアを理解するために、語学、文化、歴史を猛勉強中です。国と国との関係では、相互理解と相互援助によるWin-Winの関係が重要です。私が接したロシアの方々の多くは、親日的でした。また、平和的でもありました。何が相互理解を妨げているのか、それを見出し解決するのも、私の将来の夢の一つとなりました。

写真:クルーの集合写真。NEEMO16で学んだ経験は、今後の宇宙飛行士人生で、大きな意味を持つと思います。

クルーの集合写真。NEEMO16で学んだ経験は、今後の宇宙飛行士人生で、大きな意味を持つと思います。

3つめの出来事は、NEEMO16への参加です。こちらも、これまで、無知が故に有人小惑星探査について否定的な考え方をしていた自分を反省しております。やはり、何かを判断する時は、片寄った情報ではなく、できる限りバランスの取れた情報を元に判断する必要がある事を痛感しました。今では、月・小惑星探査の両方を知りながら、公平な意見が言えるようになりました。また、今回のミッションでは、多忙なスケジュール、複雑なミッション、言語の壁を乗り越えて、クルーとしての責任を果たす事ができた事で、自分が大きく成長したのを感じます。ここを乗り越えられた理由の一つは、私がテストパイロットとしてのバックグラウンドを持っていたというのも影響していると思います。テストパイロットは、新しい物やコンセプトを評価するのが仕事です。今回のミッションは、まさにそのようなミッションだったので、水を得た海亀でした。(笑)

これら、3つの事件は、私の人生の考え方や今後の行動に大きな影響を与え、これからも与え続けて行くことでしょう。

あっ!1つ番外編的な変化があります。米国生活で、徐々に脂肪が増えていた体を最近元に戻すことが出来ました。

写真:1年前、飛行士としての認定を受けた3人の新米!実は、この時少しづつお腹に贅肉が…

1年前、飛行士としての認定を受けた3人の新米!

実は、この時少しづつお腹に贅肉が…

写真:昔は、スリムだったのにね~!(笑)

昔は、スリムだったのにね~!(笑)

写真:頑張って鍛え直し!スリムという感じでは無いが、歳の割には頑張っている?

頑張って鍛え直し!
スリムという感じでは無いが、歳の割には頑張っている?

6ヶ月かけて徐々に体を絞り、大学生時代とほぼ同じ体型に戻しています(学生時代より、筋肉量は増えています)。これまで、このような事が出来なかったのは、自分が心の中で、それは不可能だと決めつけていたからです。何かを成し遂げる時の一番大きな壁は、自分の心の中にある事を学んだのも大きな収穫でした。

いずれにしても、宇宙飛行士1年目は、充実した1年間でした。次の1年も今年同様、1/1年に感じられるように、新しい挑戦を続けていきたいと思います。若い方は42歳のおじさんに負けない様に、私と同世代の方は私と一緒に頑張って、日本の明るい未来を築きましょう!

※写真の出典:NEEMO16の写真の出典はJAXA/NASA。それ以外の写真の出典はJAXA。


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