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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2012年3月

最終更新日:2012年4月26日

JAXA宇宙飛行士の2012年3月の活動状況についてご紹介します。

金井宇宙飛行士、スペーススクール・スペースキャンプに参加

写真:種子島宇宙センターで開催された「第13回 種子島スペーススクール2012」にて、学生からの質問に答える金井宇宙飛行士

種子島宇宙センターで開催された「第13回 種子島スペーススクール2012」にて、学生からの質問に答える金井宇宙飛行士(出典:JAXA)

金井宇宙飛行士は、3月下旬に一時帰国し、種子島宇宙センターで開催された「第13回 種子島スペーススクール2012」と、筑波宇宙センターで開催された「筑波スペースキャンプ2012 TKSC-6」にサプライズゲストとして参加しました。

スペーススクール、スペースキャンプともに、JAXAと日本宇宙少年団(YAC)が共催したイベントで、宇宙開発に興味がある学生を対象に、数日間にわたる講義や施設見学、実習などを通して、日本の宇宙開発についてさらに理解や興味を深めてもらうことを目的としています。

金井宇宙飛行士は、学生から寄せられたさまざまな質問に答えたほか、一緒に記念撮影を行うなど、参加した学生らと交流を深めました。

日本独自の宇宙船の構想や、新しい形の宇宙食など、若く柔軟なアイデアを聞かせていただき、とても刺激になりました。

次代の新しい科学者・エンジニアが大いに才能をふるうことができるよう、JAXAの一員として、現在の宇宙開発をさらに盛り上げるため、がんばって行きたいと思います。

星出宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施

写真:「こうのとり」の運用に関わるロボットアーム操作をシミュレータで訓練する星出宇宙飛行士(中央)ら

「こうのとり」の運用に関わるロボットアーム操作をシミュレータで訓練する星出宇宙飛行士(中央)ら(出典:JAXA/NASA)

写真:船外活動訓練で潜る星出宇宙飛行士

船外活動訓練で潜る星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

写真:火災発生を想定した訓練を行う星出宇宙飛行士(左)ら

火災発生を想定した訓練を行う星出宇宙飛行士(左)ら(出典:JAXA/NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)の第32次/第33次長期滞在クルーである星出宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センターを中心に、ISS長期滞在に向けた訓練を続けています。

星出宇宙飛行士は、NASAのジョセフ・アカバ(第31次/第32次長期滞在クルー)、サニータ・ウィリアムズ(第32次/第33次長期滞在クルー)両宇宙飛行士とともに、ISSのロボットアームのシミュレータを使用して、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の把持および離脱時の訓練を行いました。現在の計画では、星出宇宙飛行士のISS長期滞在開始直後に、「こうのとり」3号機がISSに到着する予定です。

また、無重量環境訓練施設にて、水中訓練用の宇宙服を着用し、ISSのモックアップ(実物大の訓練施設)を利用して、船外活動の訓練を行いました。星出宇宙飛行士は、ISS滞在期間中に、ウィリアムズ宇宙飛行士と一緒に船外活動を実施する可能性があり、ISSの太陽電池パドルから供給される電力を切り替える装置の交換作業などについて訓練を実施しました。その他に、船外活動の計画や準備作業についての確認として、米国の船外活動の出入り口となる「クエスト」エアロックのモックアップにて機器の配置や使用方法を確認しました。

そのほか、ウィリアムズ宇宙飛行士、ロシアのユーリ・マレンチェンコ宇宙飛行士とともに、ISSで火災が発生したことを想定した訓練として、ISSのモックアップの中で、火元を特定する作業や消火作業を模擬し、対応方法や他のクルーとの連携を確認しました。

星出彰彦宇宙飛行士

古川宇宙飛行士、ISS長期滞在ミッションの報告会を実施

写真:会場からの質問に答える古川宇宙飛行士(左は徳島大学医学部の寺尾純二栄養学科長)

会場からの質問に答える古川宇宙飛行士(左は徳島大学医学部の寺尾純二栄養学科長)(出典:JAXA)

3月下旬に一時帰国した古川宇宙飛行士は、3月21日に徳島大学を訪れて、自身の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションについて報告を行いました。

報告会では、古川宇宙飛行士によるミッション報告とともに、ISSで実施された徳島大学の医学実験テーマの代表研究者を交えて、実験の成果報告や討論が行われました。

古川宇宙飛行士は、ミッション報告の冒頭で「きぼう」日本実験棟とISSの概要を説明し、それに続けてISSでの生活の様子を紹介しました。生活の様子を紹介する中で、医師でもある古川宇宙飛行士は、微小重力環境下での滞在初期に見られる顔が丸くなる「ムーンフェイス」と呼ばれる身体の変化や、骨粗鬆症の治療薬(ビスフォスフォネート剤)を服用していたことにより、骨密度がほとんど変化しなかったことなど、医学的な側面からの自身の体験談も語りました。その後、ステージ上の大きなスクリーンに映し出されたソユーズ宇宙船の打上げから帰還に至るまでのミッションのダイジェスト映像を見ながら、ミッション中にあった主要イベントを解説しました。

ミッションの報告後には、会場からの質疑応答が行われました。これまでの訓練で苦労したことを聞かれると、ロシア語の学習をあげ、「ロシア語の学習を始めた35歳の当時は、流暢にかっこよくロシア語を話せるようになることを目標にしていた」と当時を振り返り、学習を始めてロシア語の難しさを知ると、ミッションに要求されるレベルまで学習の目標を下げたエピソードを紹介し、「ロシア文学は語れないが、ソユーズ宇宙船の中で通用するロシア語は身に付けている」と自身のほろにがい経験を笑顔で語りました。宇宙で発見したことを聞かれると、物の管理の大変さをあげました。ISSでは、無重量のため地上のように物を置くということができないので、ベルクロやベルトなどで壁に物を固定しますが、何かの拍子で手が当たったりするだけでも物が飛んでいってしまうことがあり、物の管理が思っていた以上に大変であったことを紹介しました。

質疑応答の後には、徳島大学と共同で実施した宇宙医学実験の成果について、各実験の代表研究者が成果を報告しました。

写真:徳島大学医学部特別功労賞を授与された古川宇宙飛行士

徳島大学医学部の玉置俊晃医学部長(左)から、徳島大学医学部特別功労賞を授与された古川宇宙飛行士(右)(出典:JAXA)

報告会の最後には、徳島大学医学部特別功労賞の授与式が行われました。古川宇宙飛行士は、徳島大学医学部との共同研究において、自らが被験者となりビスフォスフォネート剤の効果を実証したことに加え、「蛋白質ユビキチンリガーゼCblを介した筋萎縮の新規メカニズム(MyoLab)」実験にも尽力したことで医学研究の発展に多大な貢献をしたことが称えられ、徳島大学から功労賞が授与されました。

古川宇宙飛行士は、徳島県の他に、帰国期間中は岩手県も訪れ、ミッションの報告会を行いました。その他に、秋葉原で開催された「きぼう」の船外利用実験の成果報告会や、筑波宇宙センターで開催された平成23年度「きぼう」利用フォーラム総会にも参加しました。

古川聡宇宙飛行士
骨量減少・尿路結石予防対策実験 (Bisphosphonates)
蛋白質ユビキチンリガーゼCblを介した筋萎縮の新規メカニズム(MyoLab)
平成23年度「きぼう」利用フォーラム総会開催レポート

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